占星術?惑星直列?
『ムーミンパパ海へいく』でパパは
移住した島と海の謎を解き明かすべく
奮闘し、灯台守が残していたノートに
書きつけていく。
灯台守が書きつけていた文章が旧版では
「波はさびしく、月は七番目の家に宿る」
となっている。
―ううむ、どういう意味なんだ?
原文は
"Vågen är ensam, månen står i sjunde huset"
なので、直訳するとその通りなのだが、
「波はさびしく」はともかく、
「月は七番目の家に宿る」は何なのだ?
vågにはwaveやscaleの意味があるが
「波」ならばここは複数形のvågorとなるだろうし、
scaleだと意味不明になってしまう。
となると、ここのVågenはvågに
定冠詞が付いた形のVågenではなく
Libraの意味のVågenではないだろうか。
Libra つまり天秤座。
では、sjunde huset(七番目の家)とは?
天秤座とくれば、占星術方面だろう。
調べてみたら、ホロスコープで
まさにSeventh Houseという表現があった。
sjunde huset=sevnth house はホロスコープの
第七ハウス(宮)のことだろう。
そして、更に!
第七ハウスのナチュラルハウス(定位置)は
天秤座♎なのだ。
そこで新版では
「孤独なてんびん座、月は第七宮に宿る」
という訳に改めた。
そしてこの後に続く
「土星が火星に会う」Saturnus möter Mars.
これは土星と火星が直列することなのか、
それとも「合」の意味なのか。
そういえば、灯台守の誕生日は10月3日。
占星術で言うと……天秤座!
孤独な天秤座、灯台守。
では、土星と火星の意味は……?!
ところで、ノートに書いてあった文字は
「大きく間をあけて、小さな文字でぎっしりと
書きつけてありました。まるで紙の上をクモが
はいずっているみたいに」
そして、灯室の壁に書いてあった文字は
「ぽつんぽつんと間をあけながら、
クモがはい回るように壁に書かれていました」
とある。
これって、どんな感じだろう?
どれが近いと思う?とThomas先生に
訊いてみた。
うーん、これは難しいね、強いて言えば
①かなぁ……とコメントいただいたが、
(先生、しょーもない質問でごめんなさい)
Toveの手書きで見てみたかったなぁ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?