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「ニワトリを見守る会」(1)

とまあ、前回まで偉そうなことを書き連ねてみましたが、コミュ障でclusterに対する多少の先入観のあった私が、初めからこのような発想に至った訳ではありません。
clusterに再ログインしてしばらくは相変わらず、綺麗で孤独を楽しめるワールドをメガネっ子アバターで旅する日々が続き、新たな交流など程遠い場所に私はいました。

つよつよメンタルの男の娘はまだ、作っただけでその個性を発揮する機会はありませんでした。
中の人が変わらないことには、アバターは何もしてくれませんから。


そして、思い立った私はとあるワールドに飛び込んでみました。そこが私のメタバース人生に大きな影響を与えることになる、「ニワトリを見守る会」です。

ニワトリが卵を産むのをただ見守るだけ。いかんせんユルい。でもこういう馬鹿馬鹿しさは好きかも知れない。
累計訪問者数は4万超え。clusterは陽キャのメタバースだと思ってたら、ユルさを求めてる人って意外と多いのね。ヘタレコミュ障には相性いいかも知れない。やりたいと目論んでいたロールプレイも実現できそう。


この私の直感は的中しました。
まず、主が常駐している。これは強いです。新参がまずコンタクトを取るのが主です。そして主の人柄やコミュ力次第で「オープンか、単なる内輪か」を判断します。ここは主がフレンドリーかつポライトで、常に来場者に居心地よく配慮しているので、常連の民度も高いです。主が退席中でも、そのユルくてそれでいてモラルの高い、初見に優しい自由な雰囲気は保たれています。

来場者は大抵、ニワトリの柵を囲み、踊りながら雑談しています。この「踊る」という行動、実は単純なようでいて、場の一体感を作る意外な要素だったりします。立ち止まるのと「一緒に動く」では大違いなのです。

特に会話しなくても仲間に入れる

雑談の内容は共有性が高く、入っていきやすいです。他ワールドやイベントの愚痴や悪口を言う人はいません。
また、雑談に入るも出るも自由、一人になりたければなれる空間もあります。その他簡単なエンタメ要素も至るところに装備されています。

今は「ひよこ釣り」の釣り堀があります

私が先に「いいな」と思ったのは、カフェが併設されていることです。ただカウンターがあって、チェアがあって、それらしい装飾がなされているだけですが、「僕」がロールプレイするのに最も適した敷居の低い場所です。
このカフェには「店員」という、有名無実の役割があります。そして店員には誰でもなることができます(ちょっとした常連気分になれます)。実にユルい。

晴れて「僕」も店員就任しました
メイド服はじめ、色々なオリジナル制服があります

「僕」の「僕なり」の交流は始まったばかり。「ニワトリを見守る会」の話については、もうしばらく続きます。


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