【22 April 2019】 チェンマイの話/1

今日は違う国のこと。

いま、首と肩がボロボロなので、チェンマイが恋しい。

昨年の夏に初訪し、すっかりお気に入りになってしまったチェンマイ。食べものが美味しくてマッサージが充実していて、ヨガスタジオもあり、人々がのんびりしている、私にとって最高の保養地。なかでもマッサージのクオリティがいちばんの理由かもしれない。1年もしない間に4回も足を運んでしまった。

きっかけは友人りえさん(@riekuwahara)から聞いた、チェンマイならではのスペシャルな施術の話。りえさんはエサレンマッサージを主とするプラクティショナー(施術者)で、私にとっては数年前から心身のバランスが乱れたときの駆け込み寺的存在。はじめて触られたときのことは今でも鮮明に覚えている。視界を遮られていても、人の近づいてくる気配って感じると思う。至近距離ならなおさら。でもりえさんにはその気配が全然なくて、いきなり、ものすごく柔らかなタッチを背中に感じた。まるで野生動物的な近づき方。この人、ライオンみたいだなと思った。

その手は抜群に柔らかで滑らかで、肌に吸いつくような気持ちよさ。そこから繰り出される施術はダイナミックだけどとても繊細で、一切の淀みなく流れていく。そこに身を預けていると、身体が緩むとともに思考もストップし、ふわふわと夢の中にいるような感覚が訪れた。マッサージでの寝落ちとは違う、それよりはるかに心地よい体験にびっくり、そして感動したのだ。終了後、猫みたいに目がばっちり開き澄んでいたことにも。

私はマッサージ全般が大好きなのだけど、シンプルに身体をほぐす指圧や整体はもちろん、ここ数年はこういったホリスティック系の施術が気に入っている。ホリスティックとは、身体だけでなく心や精神も含めてひとつと捉える考えで、私はこれに基づいたマッサージをボディワークと呼ぶことにしている。(ファッションや音楽と同じで、マッサージもまた多種多様に進化しているので、単純にマッサージと括り難くなっていて表現がむずかしいな。)

自分の経験を通じて感じたことだけど、身体と心は繋がっているので、現代の人たちには、メンタルまで考慮された施術が効果的なんじゃないかな。


話をチェンマイに戻す。

タイといえばタイマッサージ。だけどりえさんによると、チェンマイには他にもさまざまなボディワークがあって、なかでも特筆すべきなのが「カルサイネイザン」。カルサイネイザン=生殖器のマッサージで、女性なら子宮、男性なら睾丸に触れられる。最近は日本の女性にも「膣トレ」とか「膣ケア」という概念がどんどん広がっているけれど、チェンマイにはこれがだいぶ前からあったのだ。その効果は、デトックスそして婦人科系のトラブル解消、さらに精神面にも及ぶ。人のネガティブな感情や記憶、ストレスはここに溜まると言われていて、カルサイネイザンはそれをリリースするのにも役立つそう。そしてこの名人がチェンマイ郊外にいると聞いて、とっても受けてみたくなったのだ。

スケジュールをチェックすると、7月中旬に5日ほど時間がとれた。そのカルサイネイザンの名人は、ウェブサイトもなければ電話予約もままならないという結構な強者らしいが、りえさんのおかげで無事3日分の予約をとりつけた。ちなみに値段は1回3,000バーツ(約10,500円)とタイでは驚きの額。(通常の街マッサージは1時間300〜400バーツくらい。)が、その価値があるとりえさん力説。ある人は生理痛がひどく20年近くピルを服用していたのが施術後不要になったとか、ある人は筋腫を言い当てられたりとか、さらには性格やら内に秘めている感情を指摘されたりとか・・興味をそそられる話がごろごろ出てくる。
これは体験してみるしかないと思いつつ、さすがに身体の内部をマッサージされることははじめてなので、わくわくのなかに少しの緊張も感じながら向かった。


長くなったので、次に続く


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