早い、５月がとても早い。気づけばあっという間に２週間が過ぎた。

英語のクラスがupper intermediateに上がった、そしてぐっと難しくなった。文法が減ってリスニングやリーディング、スピーキング多めの実践的な内容に。知らない単語が増えたし、私はスピーキングとリスニングに弱くて、流暢に話しているクラスメイトたちに比べだいぶ落ちこぼれな気がする。でもテストの結果なんかを見ると、彼女らはリーディングや文法に弱いようで逆なんだな。難易度が上がったせいかちょっとスランプで、ここ数日聴きとれないし言葉が出てこない・・ような。確実にほめられて伸びるタイプなので挫折すると日和るのだ。でも焦らずに続けるしかないな、と自分に言い聞かせる。

木曜日は誕生日だった。

授業のあと髪を切り久しぶりにマッサージ。イギリスの硬水は頭皮をだいぶ乾燥させるらしく、毎日シャンプーしない方がいいよと勧められた。たしかに、もう５月なのに相変わらず肌はドライ。その美容師の彼はシャンプーは週１回、２日ごとにトリートメントにミントティを混ぜたものでリンスだけするそうだ。今度試してみよう。

夜はフォトグラファー・Jamie Hawkesworthの展示＆トークイベントに。数日前に告知を見つけて予約したのだけど、これも無料というのが嬉しい。今回の展示作品はルーマニアがモチーフで、ノスタルジックで時に絵画的だったり、抽象的だったり。が、何にしても独特の光と色彩はとても強くて穏やかな魅力がある。本人と少し話もできて（英語ができるならもっと話したかった）、次に撮りたい場所は日本で、８月に来日すると聞く。私はロンドンだけど・・どんな作品が見られるのか楽しみ。以前彼のインタビューを読んですごく真摯な印象を受けたのだけど、会ってみると想像と違わない、真摯で紳士な人だった。つくづく、写真ってその人が表れるなあと思う。

そういえば開場前、フォトグラファー志望だという女の子に話しかけられた。彼女は日本に不思議とシンパシーを感じているそうだ。「Maybe, before life?」と言っていたけど、私もイギリスになぜか惹かれるので、言っていることはわかる気がする。どんな写真が好きとか、どんな気分で撮っているとか、いきなり見知らぬ人と話をするという状況も、東京ではなかなかないので面白い。

そんなふうに地味だけど満たされた誕生日を過ごして、バスを乗り間違えながら帰路につく。

そういえばこの日はEU議会選挙の投票日でもあった。

フラットメイトのBenedictに「投票行った？」と聞かれて、この人やっぱり天然だなと思った。I wish I could、ですよ。

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