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大人の男の人を信じてはいけないんだ、、、中編

間もなく犯人が捕まり
(小学校付近をウロウロしているのを
私が発見し、
小学校の男の先生たちが捕まえた)、
裁判所へ何度か呼ばれて行きました。

友達には何とか知られずにいましたが、
先生方はわかっていて、

好奇心丸出しの音楽の先生から放課後音楽室で色々聞かれたり、
遠足で行った海岸で、バーベキューをしているご家族からカニをご馳走になっている時に
「知らない人に近づかないの。だから、、、」と注意する先生がいたり、

チクチクと傷つくこともありました。


それ以外、特に目に見える変化などなく
日常が続いていきました。

家族間では全くと言って良いほど
話題には上りませんでした。

ほどなく、
別の県へ引っ越すことになりました。
引っ越すことを伝えられた時に母に、
「あのことがあったから引っ越すの?」
と聞いたことがあります。
それが理由ではない、との事でした。

が本当のところはわかりません。


新しい土地で、それなりの小学校生活を送り、
地元の公立中学校へ進学しました。


中学生の私は思春期独特の
「大人は汚い。
言っていることとやっていることと
全然違う。
私はそうならない。
なりたくない。」
という、
誇大妄想
に囚われていましたので、

クラスメートを巻き込んで
先生に反抗する主犯格となりました。

ちょうど「3年B組金八先生」
が流行っていた頃です。

そんなことをしながらも、
色気付いてきたクラスメートを
横目で見ながら、
普通の女の子として
恋愛願望も持っていました。

女子の間ではおちゃらけて、
活発に話したり遊んだりできるのに、

男の子に対しては極端に意識しすぎてしまい、
打ち解けて仲良くなることは
できませんでした。

「どうせ、私なんて、、、」
って、コンプレックスの塊です。

高校へ進学してからも変わりませんでした。

ただ、高校3年間、
嫌がられても追いかけ続けた
男の子がいました。

線の細い、
すね毛やひげなど全然生えていない、
女の子のような見た目のM君。
目が大きくて、弱々しい外見でした。

同年代の女子から
恋愛対象として見られていなかったので
ライバルがいないことをいいことに、
3年間、追いかけ回しました。

1回だけ、
デートして映画を観に行きましたが、
それっきり、
また誘っても断られ続けました。
気に入られなかったのです。

誕生日やクリスマスごとに
望まれてもいないのに
プレゼントを渡し続けたり
完全に不気味がられていました。

男性のフィジカルな優位性が我慢できずに、
女の子の見た目をした
M君に執着したのだろうな、

と振り返ってみてそう思います。

相変わらず、
同じクラスの仲良しの女友達の中では
元気いっぱいに振る舞っていましたが、

いわゆる
“モテる”女子たち
とは一線を引いていました。

そういう女子のやっていることに
興味はものすごくあって、

感じ良く無難に立ち話をしたり
アダルトビデオ鑑賞会に
呼ばれて行ったりしましたが(笑)、


隔たりは感じていました。

(つづく)




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