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豊島与志雄「手品師」

豊島与志雄「手品師」を朗読しております。

豊島与志雄(1890~1955)は作家・翻訳家・仏文学者。東京帝國大学在学中に、第3次として発刊の『新思潮』で、山本有三、菊池寛、久米正雄、松岡譲、成瀬正一、芥川龍之介たちとともに活躍。同誌により、作家として注目されました。

『新思潮』は小山内薫が創刊した文芸雑誌で、多くの作家を輩出しています。第3次、4次から出た作家は、その知的で技巧的な作風傾向から、「新思潮派」とも「新現実派」とも呼ばれています。

豊島の翻訳の代表作は、『レ・ミゼラブル』『ジャン・クリストフ』。
この作品「手品師」も、外国の物語のような(翻訳作品っぽい)あじわいがあります。
ひとつひとつのシーンの、丁寧で品のある描写に心ひかれます。