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時空を超えた十人十色✨

それから暫くすると
異常に涙もろくなってきた

何をみても泣く

映画、ドラマ
ドキュメンタリー

家族系
動物系
大自然系

何をみても
異常に感動して
泣いているのだ

泣く
泣く
泣く

朝から晩まで、一日中。。。

シチュエーションだけでなく
それを、どんな想いで
何を伝えたくて作られたのか
その想いまでが流れ込んでくる

はて、、、、、?

感動や幸せを感じるハードルが
何段階も下げられたのか
感情指数が一気に上がったのか

なんでも感動、
涙腺崩壊。。。

小さい頃から、言葉よりも
それを言っている
その背景に流れている、
得体の知れないエネルギーのようなものに興味があり、

それを読みとっては、
異常に感動したり
違和感を感じたりしていた。

愛も違和感も
切なさみたいなものも
それは本能的に、敏感に
感じとっていた。

そんな中、
小学校4年生の頃を
急に思い出した場面があった。

細切れに切れている
その日の場面のひとつだ。

その頃、座禅にハマっていた私は
学校から帰ると
毎日座禅の練習をしていた。

母の帰りが遅くなりそうなある日、
空の雲行きが怪しくなってきたのを
みた父が、私にこう言った。

「雨が降る前に
 洗濯物をいれて。
 お母さんも喜ぶよ。」

座禅ができるようになって
嬉しくて夢中だった私は

 「お父さんも、
  一緒に座禅しようよ。
  お父さんもできたら、
  洗濯物を入れてあげる」

その時、一瞬父が悲しそうな
いい知れない顔をしたのを
見逃さなかった。

どうしたんだろ、、、?

父は、幼い頃の怪我で
片足が少し不自由で
あぐらが組めなかった。
(この事は後から知った)

身体上、座禅はできなかった。
だけど、椅子の生活だったから
その事をその時まで
私は知らなかった。

父が私にこう言った。

「真紀、今あなたが言った事は
 目が見えない人に対して、
 あれが見えたら、
 これをしてあげる
 と、言ったのと同じなんだよ。 

 十人十色、といって、人には
 それぞれの色があって、
 できる事も、できない事も
 みんなそれぞれ違うから、
 助け合う。

 その人の色について
 何も言う必要はないし
 誰からも言われる事はない。
 自分は自分の色で、自由     
 でいい。」

この話の途中、十人十色、、、
あたりで、  

あ、、、
そういえば
いつも法事の時、座布団を
足に上手く挟んであぐらじゃなく
座ってたな、、、
もしかして、、、、
ハッ、、、気がついた。

「お父さん、違う、違う!
 知らなかった!
 座禅ができない事、
 私、知らなかったんだよ!」  

って 口には出さずに
心の中で叫んでた。

今、凄くいい話をしてくれているのに、もし途中で止めたら、
せっかくのこの話が
聞けなくなる!
最後まで聞きたい!
瞬間にそう思ったからだった。

そして、次に思ったのは

「こんな話の展開になるという事は
 お父さんは座禅ができない事を
 私は知っているのに、
 そう言ったと思ってる、、、

 知らなかったって
 ちゃんと言った方がいいかな、
 坐禅ができない事を
 知っているのに、
 そんな事を言った私でいる事        
 の方が、お父さんはショックなん  
 じゃないかな、、、」

この二つの思いが
同時にやってきて
正解がわからないまま、
何も言わないままに
父の話は終わってしまった。

なんともせつなかった。。。

きっと正解は、
雨が降ってきそうなんだから
乾いた洗濯物が台無しになる前に
つべこべ言わずに入れる、、、
そして、母喜ぶ。

なんだけど、、、、

だけど、その時
父は怒る訳ではなく
その題材を使って
私に何か大切な事を伝えようとしてくれていた。

その想いが流れ込んできて
誤解だよって言う事よりも
その話を聞きたさが
優っていた。

二人の
ただの勘違いのせつなさの裏では
いろんな事が起こっていて
その背景を流れている
謎の大きなエネルギーにも
感動していた。

もしあの時
私が父の足の事を知っていて
あんな風に言う事がなかったら
聞けなかった"幻の話"をきけて
今では良かったと思う

または
"幻の話"を聞く為に、
宇宙に(自分が)
お膳立てされた(した)
宇宙コントのシナリオでもある

また話がそれたけど

とにかく
妊娠をして本能的になったようで
匂いにも敏感になったり
体に合う、合わないを感知したり
ちょっとした事に感動したりして
泣きまくる日々がはじまった

だけど、強烈な悪阻は
いっこうに収まる気配はなく
気持ち悪さに
泣き腫らした目と
泣きすぎの頭痛が加わり

最高にブスだった

妊娠したら
綺麗になるって
誰か言ってなかったっけ???

十人十色、、、😆

急に過去の記憶が蘇ってきて
使う場面は違えども
時空を超えて
父の教えがやってきたような
そんな気がした

そして、
それぞれの体験や持ち札は、
やっぱりみんな違うんだな
と、父の話と
その時のエネルギーを思い出して
せつなさと感動の中
ゲロゲロしながら
またひとしきり泣くのだった✨







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