「あなたの肖像画をお描きします」という
サービスをしているのですが、

先日いただいたご依頼がとても嬉しかったのです。

今日は、
それはなぜかというお話をしたいと思います。

「あなたの肖像画を描きます」というサービスは、

その人の大好きで大切なものを手にした時の
「一番キラキラした顔」を描いてお届けするサービスです。

先日オーダーいただいた方は、

今までアイコンには自分の顔を使えなかったけれど、
今年はいよいよ自分の「顔」を出していきたい。

という想いでオーダーいただきました。

アイコンを自分の顔にすること。

それは何でもない人からしたら、
小さいことのように思えるかもしれないけれど、

私はとても大きな意味のある1歩だと感じて、
とても嬉しくなりました。

なぜ私がそう感じるかと言うと、

私も
自分を表に出す事はとても怖いと思う人間だからです。

自分を表に現すことがとても怖いのに、

「自分の作品を作って届ける」なんていう仕事をしている
ということに、

なぜ？と思うかもしれませんが、

だからこそなんだと思います。

うまく表に現すことができないから、
それをしようとしている。

私は小さい頃、おとなしくて、
自分の気持ちを言うことが全然できない子どもでした。

今はさすがに大人になったから、それなりにできるし、

人と話したり、
気持ちを聞いたり、
聞いてもらったりする事はとても楽しいです。

でも本質は変わっていないように思います。

人は無いものを求めるといいます。

欠けていると思うからそれが欲しくなる。

一番欲しいものは、一番欠けていると思っているもの。

自分を堂々と表現できて、
コミニケーション能力が高くて、
明るくてすぐ人と打ち解けるような人に

強く憧れてきました。

でももし私がそうであったなら、

自分の中にある想いや想像を作品にして届けたい。

と言う欲求は生まれなかったように思います。

うまくできないから、

それをどうにかして伝えたい。

誰かに届けて、喜んでもらって、その喜びを共有したい。

そう思っているような気がします。

もしかして、
逆に私は、

美しくて、楽しい作品を生み出して届けて、人々に楽しんでもらう。

という生きる目的のために、

自分を欠けさせてきたのかもしれない。
とすら思えてきました。

私はいっぱい欠けているけど、

それはもう仕方ないんだなぁって思います。

欠けててうまく伝えられないことは、

作品に込めて届けるという創作の原動力になってくれると

思います。

だからうまく伝えられなくて、
悲しくて傷ついている小さかった頃の自分に

大丈夫なんだよ。

と言ってあげたいと思います。

あなたがもし同じように
自分にないと思っていることがあったとしても、

きっと大丈夫なんだと思います。

欠けているから、求めて、

それを自分だけの形で手にしていって、

そうしていくことが

あなたにしか生きれない道を
正しく進んでいるということなのだと思います。

自分にしかない自分の「顔」を
ぎゅっと抱きしめながら、

新しく歩き出した道にたくさんの喜びがありますように。

あなたの道の途中で

一瞬でも出会い、関われることを嬉しく思います。

いつもありがとうございます。

「あなたの肖像画をお描きします」

※来月より価格を改定しようと思っています。

かかるエネルギーと時間のバランスを自分でよく考えてみて、
そういう判断になりました。

4/10はこのままです！

よろしくお願いします。

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