見出し画像

一昔前の樺太

 2014年の9月に樺太へ行きました。
行くきっかけになったのはこんな会話から。
「近場で面白い海外ないかな~」「韓国とか台湾はありきたりよねぇ~」
ここでふと地図を見る。そうだ!樺太なら誰も行ったことないんじゃない!? おっ!稚内からフェリーなら安い! 行くしかない♡
そんなこんなで友達と二人で行くことになった樺太。
ひとまず稚内を目指します。

稚内へ

 関空から新千歳空港へ貧乏学生の神であるLCC ピーチでひとっとび。
札幌でお昼ご飯を食べてから大通バスターミナルからいざ稚内へ!

9月だというのに羽幌を過ぎた辺りから寒くなる…
稚内へ到着 ロシア語表記が!!

ついに稚内へ到着

 最果ての街とは思えない都会っぷり。あと9月なのにもう寒い!!
さてさて港でいよいよ樺太に向けて乗船。

今はもうこの定期フェリーないそう…乗客が少なかったとか

コルサコフ港へ到着!

 フェリーに揺られて数時間 いよいよロシアが見えてきた!

日本にはないなんというか灰色の街♡ 旧ソ連感がむんむん

 すっごいこわもてな税関で荷物を受け取ったら、現地旅行会社の車で一路
ユジノサハリンスクのホテルへ。とにかく道が揺れる。がったがたである。
日本の道ってよくできてるんですね。
ホテルラーダに到着!※現在は潰れた??
期待を裏切らぬソビエト感
受付でレギストラーツィアを受け取りお部屋で一服して夕食のお買い物へ
近所のスーパーへ。

ホテルラーダ 旧共産党系のホテルとのこと

いざ観光へ!

 一夜明けて朝食をホテルで済ませて(びっくりするぐらい薄味のジャガイモと鮭)ユジノサハリンスク市街へ繰り出します。

駅前の広場にはレーニンが!
同じく駅前 典型的なロシアの街並みという感じ
日本統治時代の王子製紙豊原工場の建物が残っています。


旧北海道拓殖銀行豊原支店 現在は美術館


郷土博物館はなんと旧日本統治時代の樺太庁の建物が!
ユジノサハリンスクで一番立派な建物でした。

 なんやかんやで所々に戦前の日本統治時代の建物が残っていながらも全体的にはソビエトの無機質な街並みのユジノサハリンスクにテンションが上がります。博物館で一番見たかったのは…

当時の大日本帝国とロシア帝国の国境に置かれていた境界石!

ここからはソビエトっぽいものを探していきます。

労働者達感がすごい
冷戦当時の宇宙開発をモチーフにしている?
戦勝広場 日本に攻めてきた国と思うとちょっと複雑…

 鉄道にも少し乗車。ユジノサハリンスク駅からノボデレベンスカヤ駅まで
片道20分 一日二往復。終点はなんにもない林の真ん中にポツンとある駅でしたが思ったより乗客はいた印象。ロシアの鉄道 停車は急停車だったのが
印象的。

コルサコフ観光もしたのですが樺太旅行で一番テンションが上がったのはこちらの廃墟?旧北海道拓殖銀行大泊支店なのですが…なんと…

お分かりいただけただろうか? なんと戦前の日本語が看板として
残っているのです!

終わりに

 二泊三日の樺太旅行安いからと飛びついたものの稚内発で稚内までの旅費がそこそこかかった思い出。あれから10年、まさかロシアが戦争を起こすとは夢にも思いませんでした。少しレアな記録になったかなとしみじみ思います。卒業旅行のウズベキスタン旅行もまた機会があれば書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?