『文体の舵をとれ』練習問題①文はうきうきと 問1

一段落〜一ページで、声に出して読むための語り(ナラティブ)の文を書いてみよう。その際、オノマトペ、頭韻、繰り返し表現、リズムの効果、造語や自作の名称、方言など、ひびきとして効果があるものは何でも好きに使っていい——ただし脚韻や韻律は使用不可。

 見よ騒がしの森、電飾のひかるかげの青くちらばるその下に乳色の草いきれは満ち満ちて、おもいおもいにこころのままにあるものは地にすわりあるものは火を熾しあるものはおどりあるものは横たわりあるものはおもうものをおもいかえして涙する。はりつめてさざめく音のきざはしを一点あつめて弾く電子弦、はじかれて波立ちおこる総吠え。待ち望んだそらのやぶれは、拍打ち星を墜とす音の圧として、おもいおもいに身をゆだね、この日のためにはたらいたと思うものあり、この時のみにてゆるされると思うものあり、この音のみにてめぐりあうものあり、森は精霊をたたえ、ひとのもの狂おしき営みをささえ、だれひとりとして同じと見ないべつの場所へと運んでくれる。

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一段落をうきうきと書いてみました。

この作業はたのしいですね。