『文体の舵を取れ』 練習問題⑥ 老女 一作品目、二作品目+任意の追加問題
全体で一ページ(七〇〇字?)ほどの長さにすること。
一人の老女がせわしなく何かをしている——そのさなか、若い頃にあった出来事を思い出している。
ふたつの時間を超えて〈場面挿入〉すること。〈今〉は彼女のいるところ、〈かつて〉は彼女が若かったころに起こった何かの記憶。その語りは、〈
今〉と〈かつて〉のあいだを行ったり来たりすることになる。
この移動、つまり時間跳躍を少なくとも二回行うこと。
一作品目:一人称(わたし)か三人称(彼女)のどちらかを選ぶこと。時制——全体を過去時制か現