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知ってるか?引出しって使う物をしまうところなんだぜ。

ミニマリストに憧れている。
憧れているので、手元のものをよく整理する。
捨て上戸なので、アルコールが入ると捗る。
整理するのは比較的好きなのだが、
整頓、というのが心底苦手だ。

整理整頓というと、思い出すのは少女ファイトだ。
人気のブログ記事も多いので詳しくはそちらを参照いただくとして、自分への戒めとしてここにつらつらとメモを残すこととする。

少女ファイト九巻は、すべての片付けられない人にオススメしたい名著である。

少女ファイト、ご存じだろうか。
講談社イブニングで2006年から15年連載されている、高校女子バレーボール漫画である。
作者は日本橋ヨヲコ氏。伝説のコミック誌IKKI掲載のG戦場ヘヴンズドアの頃から大好きでついつい追ってしまう漫画家さんだ。
スポーツ漫画ではあるが、「人に気を使う球技」「人生の縮図」と感じた作者がバレーボールを題材としているだけあって、姉を亡くし人との関わりを恐れる主人公が少しずつ心を開きながらチームメイトと向き合っていく様が丁寧に描かれてり、出来の良い姉を持つ妹でありバレーボール経験者であり人との関わりが苦手なわたしには割と激しく突き刺さる漫画だ。

さて、九巻である。
黒曜谷高校女子バレー部員たちは、なぜか疲れが取れない、なぜか遅刻しちゃう、といったよく分からない不調を抱えていた。
そんな部員たちに、監督が今すぐ部室と自室の掃除をして来いと命じる。大会間近の貴重な練習時間を削るなんてと反論する部員を、監督はこう叱りつける。

ばかもんが
片付いていないということが
どれだけ時間を浪費するかわからんのか

と。そしてこう続ける。

整理整頓は何故
整頓整理の順でないかわかるか
整理とは無駄なもの不要なものを処分すること
整頓とは並べ整えることだ
不用品を並べておくと
動線を確保できず体力が削がれ
情報量の多さに精神も疲弊する
まず初めに必要のないものを全て処分しろ
物の絶対量を減らさねば整頓など無理だ

初めて読んだ時、あぁそういうことかと目から鱗な気持ちになった。
なんとなく引出しの中のものを真っ直ぐにしたり服をぴっちり畳んだだけで満足しがちだった大掃除に、意味がないのだと気が付いたからだ。

「いつか使える」ではなく
今使っていないものも破棄すること
その痛みを心に刻んで
この先の買い物にそれを活かせ
ただし 自分の励みになる物だけは残しておけ
必要な物だけに絞ったな
次は全ての物の定位置を決定しろ
使い終わったらすぐに戻せ
住所不定の物を一つでも作るな
このルールを厳守だ
物は思い出を纏っており
放置すると無意識のうちに心の負担になってくる
物は片付ける時に
嫌でもそれと向き合わねばならない
つまり片付けは
過去にかたをつける行為でもある
これからは常に必要か不要かの取捨選択を
迅速に処理する習慣をつければ
問題を先送りする悪癖もなくなる
いいか
いつでも行き詰まったら
整理整頓して掃除に励め
そうすれば自ずと心も安定してくる

信じられるか。
これ、スポーツ漫画なんだぜ。

部屋の乱れは生活の乱れで心の乱れで肌荒れになって返ってくる。

というわけで、少女ファイトを読み返しては掃除を繰り返す。
先日誕生日を迎えてからまた、一日一捨、ということで何かしら使っていないもの、もう使わないもの、を捨てはじめた。
なけなしのお給金でわたしは不用品を買っているのか、とほとほと呆れるほど、何度繰り返しても整理が終わらない。
今朝、一年半ほど使っていたtarteのコンシーラー2本を捨てたのに(知ってますか、一般にチップタイプのコンシーラーは使用期限半年なんですよ。魂が震えるね!)、その代わりとして先ほど2本、MUFEのコンシーラーを買ってきた。バカか。
物は買うより捨てる方がはるかに難しい。
選り抜きの気に入った物だけに囲まれてゆったりと暮らしたい。
けど、買物楽しいよなぁ(反省ゼロ)。

整頓に取り掛かれるのはいつのことか。
ひとまず1ヶ月をめどに整理を続けたい。


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出雲千代さまよりイラストをお借りいたしました。
とても素敵なイラストばかりでふわーっとなります。

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