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【調べてみた】2023年Jリーグで最もスコアレスドローが多いクラブはどこか

突然ですが、サッカーにおける”スコアレスドロー”という言葉はご存知ですか?

90分もの長い時間の間、休むことなく走り続け、ボールを追いかけ続け、サポーターも声を枯らして後押ししたにも関わらず、どちらのチームにもゴールが生まれず0-0で試合が終わる結果の事をスコアレスドローと呼び、他スポーツよりも得点機会が圧倒的に少ないサッカーでは割とよくある試合結果なのですが、実は統計によるとサッカーの試合結果全体の約7.7パーセントがスコアレスドローらしく、これはサッカーの結果全体におけるランキングの中で上から4番目に多い結果だそうです。ちなみに1番多い結果は”1-1”が約11パーセント、2番目が”1-0”で約10.5パーセント。3番目が”2-1”で8.5パーセントとなるそうです。長々と数字を書き連ねましたがぶっちゃけ下のサイトを参考(パクリ)にしました。

https://footystats.org/jp/stats/common-score

つまり、よく【サッカーは点が入らないからつまらない】という意見を聞きますが、実はサッカーの試合の内、スコアレスドロー以外の確率、言い換えるとどちらかのチームに得点が入る確率は100-7.7=92.3パーセントの確率で少なくとも1点は入る計算となり、もしサッカーくじで【どちらかのチームに得点が入るか、入らないかどっちなああんだいっ!?】という中山きんに君みたいな賭けがあったら、あなたのなけなしのお小遣い3万円を【得点は入ーーーーる!】のほうに全額ベットしても勝率はかなり高いといえます。外れたら今月はアルバイトでもしてください。

そこで今回はJリーグも終了ということで、【2023シーズンのJリーグクラブの中で最もスコアレスドローが多いクラブはどこか?】を調べてみました。

J1、J2、J3の全クラブの中で2023シーズンのスコアレスドローが多いクラブをランキング形式にしてみたのと、全クラブの全試合を調べると大変すぎるので、今回はとりあえずリーグ戦に限定して計算してルヴァンカップや天皇杯は含めておりませんのでご了承ください。また、計算ミスをしている可能性が存分にあるので、【うちはもっとスコアレスドローしてるぞ!】等々の指摘は大歓迎です。

では、いきましょう。

第5位 4回

サンフレッチェ広島、アルビレックス新潟、アビスパ福岡、清水エスパルス、ヴァンフォーレ甲府、藤枝MYFC、水戸ホーリーホック、レノファ山口、カマタマーレ讃岐、愛媛FC

さすがに5位だとまだまだチーム数は多いですね。30~40試合以上やって4回のスコアレスドローとは10試合に1回はスコアレスドローになるといったところ。ちなみにアビスパ福岡のスコアレスドロー4回中2回は鹿島アントラーズとのホームアンドアウェーでいずれもスコアレスドローになっているということで、ここはもうサッカーではなく九州男児と北関東ヤンキーによる学校を挙げての乱闘で決着をつけたほうがいいんじゃないでしょうか。広島は今季の下位クラブ相手のスコアレスドローが多め、傍目に見ると取りこぼしている印象で、引き分け数の内半分がスコアレスドローとなり「どちらかに得点が入ったらだいたい勝つか負ける」と白黒ハッキリした気持ちの良い成績となっています。余談ですが、2023シーズン勝つか負けるか一番ハッキリしてるのは実はセレッソです。新潟は柏とのホームアウェーでいずれもスコアレスドローに終わっており、決着をつけるためにも、大雪の新潟で上裸の柏サポーター達が寒さに耐えきれるか熱湯ならぬ極寒コマーシャル、もしくは2014年のように大雪による試合中止ってことでいいんじゃないでしょうか。これも余談ですが、この2014年Jリーグ最終節新潟対柏の中止試合、前日からビッグスワン前にテントを張り泊まり込んでたあたおか柏サポ(褒めてます)はおそらく知り合いです。神戸、F東京と攻撃力の高いクラブ達を相手にスコアレスドローに抑えていて順位も真ん中と、新潟は今季かなり躍進したといえますね。また、清水と甲府ら最後まで激しいJ1昇格争いを演じたクラブ達もそこそこスコアレスドローが多く、これが今季のJ2の熾烈な順位争いの要因な気もします。水戸はJ2上位陣相手にスコアレスドローしたかと思えば下位にもスコアレスドローをしていてさすがはJ2暮らしの長い実力を存分に発揮していたり、山口はとにかく下位同士の直接対決でのスコアレスドローが多く、それが今季のJ2残留争いに巻き込まれた原因な印象です。また、J2昇格が決まった愛媛FCは4回全てのスコアレスドローがアウェーでの結果ということで、やはり蛇口からオレンジジュースが出てこない県外ではその得点力があまり発揮できないということでしょうか。同じJ3のカマタマーレ讃岐も4回中3回のスコアレスドローがアウェーとのことで、こちらも蛇口を捻ってもうどんが出てこない県外では、そのコシの強さ・実力が発揮できないことが証明されてしまいました。ホームでの1回のスコアレスドローはオレンジジュースが無くて力が出ない愛媛FCだったので、ここにうどんでドーピングした讃岐=オレンジジュースのない愛媛の力関係が如実に表れ、それがJ3の順位表にも反映されている気がします。

第4位 5回

鹿島アントラーズ、ファジアーノ岡山、いわきFC、FC大阪、ガイナーレ鳥取

ここから少しずつチーム数が絞られてきました。鹿島アントラーズは上記の通り、アビスパ福岡とのホーム・アウェー共にスコアレスドローということで、メンチの切り合いしてたら試合が終わってた感じでしょうか。こうなったら鈴木優磨と井手口陽介の二人でブレイキングダウンで決着をつけたほうが良さそうですが、これだと鈴木優磨が主審にメンチを切ってしまいそうです。いわきFCは東京ヴェルディとのホーム・アウェーでいずれもスコアレスドローに終わっており、テクニシャンパスサッカー柔のヴェルディ対筋肉ハイプレス剛のいわきによる衝突から生まれたエネルギーが反作用によってお互いの力を打ち消し合って全てが無に帰ってしまったのだと思われます。J2昇格元年のいわきFCからすれば勝ちに値する引き分けだったことでしょう。また今年J3初参戦のFC大阪はギラヴァンツ北九州とのホーム・アウェー戦がいずれもスコアレスドローとなっており、現時点でJ3最下位の北九州はこの2つのスコアレスドローが2023シーズン唯一(唯二?)の0-0となっております。大阪と北九州といういかにも血の気の多いサポが多そうな両クラブで、もしもどちらかが勝ったりするとスタジアムの雰囲気も一気に喧嘩上等・組同士による抗争モードになりそうなので、ここはスコアレスドローくらいでお互いなんとなく消化不良で終わってくれた方が双方の治安的に良いかもしれません。
岡山と鳥取はなんかスコアレスドローが多いみたいです、ハイ。次いきましょう。

第3位 6回

ブラウブリッツ秋田、徳島ヴォルティス、SC相模原

ここから一気にチーム数が減ります。第3位にはJ2の2クラブとJ3の相模原がランクインしてますね。偶然にもJ2のなかでも13位、15位と中位に位置する両クラブはスコアレスドローが6回で、42試合で6回のスコアレスドローがあるので、7試合に1度はスコアレスドローが起きる計算となります。7試合で1ゴールしてくれるアタッカーだったら、我が推しクラブであるAC長野パルセイロでは即スタメンになれますし、プロ野球で考えれば41試合で6本、82試合で12本、123試合で18本ホームランを打ってくれると考えたら、日本人選手なら6番打者あたりは任せられますが、逆にこれが【メジャー経験大型スラッガー】とかいう触れ込みで来日した助っ人外国人だったら翌年の契約更改はちょっと躊躇しそうです。また秋田、徳島両クラブともに、ザスパクサツ群馬とのホーム・アウェー戦でスコアレスドローを記録するという謎の因果関係が生まれており、そもそも徳島ホームでの徳島対秋田の直接対決もスコアレスドローという結果に終わっており、J2第41節時点では秋田・徳島・群馬のパワーバランスは3すくみじゃなく、3すくまない状態になっています。また日本地図上でこの秋田・徳島・群馬に線を引くと大きな三角形になることが有識者達の調査で判明しました。もしかするとこれは日本政府が隠そうとしてる何か大きな陰謀で、実は大日本帝国を古来より海外(主にUEFA)から守ってきた結界の役割を果たしているのかもしれません。よく考えれば、この大三角形の中心に位置していそうな金沢がJ3に落ちたも何かの関連があるのかもしれません。まきまきは引き続きこの秋田・徳島・群馬によるスコアレスドロー大三角形の調査を続行していき何か新しい情報が判明次第、追って報告したいと思います。大宮は何も関係しませんがJ3に落ちました。来年は一緒に頑張ろうね。
相模原は、勝つときは大勝するけど、接戦になると競り負けるという心臓に負担のかかる試合が多い印象で、チーム作りの途中ゆえの産みの苦しみを味わっている真っ最中でしょうか。順位としても18位と振るいませんでしたが戸田監督による長期政権がほぼ確約されてる現状、パルセイロにとって来年とても怖い存在です。
J2最終戦第42節での徳島対秋田の一戦は上記のスコアレスドロー地獄に決着がつくのか一部界隈(というかおそらく僕だけ)では注目の一戦となっています。(追記、徳島対秋田は1-1の引き分けに終わり、この結果、正式に秋田・群馬・徳島は3すくまないことが決定しました。おめでとうございます。なにが?)

第2位 7回

東京ヴェルディ

第2位にランクインしたのは東京ヴェルディの7回でした!上記でも書きましたが、いわきとのホーム・アウェー共にスコアレスドローという結果に加えて、特筆すべきはホーム味の素スタジアムでのスコアレスドローの多さ。7回中5回をホームで記録しており、ホーム全21試合のうち5回はスコアレスドロー、第41節終了時点での引き分け数が12回のうち7回がスコアレスドローと、もはやサッカーデートでは味スタ開催の東京ヴェルディ戦は選ばない方が良さげ、という結果になりましたので、最寄りの吉祥寺とかよみうりランドに行ってください。またこれだけスコアレスドローが多くてもJ1昇格争いの先頭集団に立っているということはこのスコアレスドローのうち1つでも勝ちに繋げていれば・・・と悔やまれる結果にもなるので、ワシントンのような独力でも点獲れる屈強な外国人とか加入したらもっと勝ち点が拾えそうです。
退場者を出した第41節の栃木戦でもしスコアレスドローに終わっていたら1位が狙えましたが、あの後半40分過ぎのスーパー劇的フリーキックは今季のJリーグどころか世界のベストゴールプスカシュ賞が狙えると思います。来年はJ1昇格となったので、ここぞとばかりに資金を投入してワシントンやフッキクラスの反則外国人を獲得してもいいんじゃないでしょうか。間違ってもエジムンドを獲ってきてはいけません。

第1位 8回

浦和レッズ、ザスパクサツ群馬

栄えある第1位は2クラブ!J1から浦和レッズ、J2からザスパクサツ群馬によるスコアレスドロー8回が1位となりました!おめでとうございます!
ただ試合数で換算して、J1が34試合、J2が42試合なことを考えると、実質浦和レッズが【キング・オブ・スコアレスドロー】に輝きます。まずはザスパクサツ群馬、上記に記した通り秋田・徳島とのホームアウェー戦をいずれもスコアレスドローとこれだけで4回もの0-0の荒稼ぎ、その後は特にホームでスコアレスドローを記録し続け、秋田・徳島戦以外のスコアレスドローはいずれもホーム。醤油と名が付くホームスタジアムですが、さすが塩分高めな塩試合が多いようですね。高血圧に注意してください。ちなみに我が長野パルセイロは群馬がJ3だった2019年にその正田醬油スタジアムで2-1リードで迎えた後半アディショナルタイム、群馬に立て続けに2点叩き込まれて逆転負けするというとんこつ醤油ドロドロ濃厚試合を繰り広げてました。スタジアムからの帰り道はなぜか目からしょっぱい汁が出てましたが、あれがきっと正田醬油の味だったんだと思います。
そして、2023年12月5日Jリーグ終了でスコアレスドロー数1位、32試合で8回ものスコアレスドローを記録している【ミスタースコアレスドロー】浦和レッズです。4試合に1回はスコアレスドローというさすがの貫禄を見せつけ、鹿島アントラーズとのホームアウェー戦ではいずれもスコアレスドローで、神戸と横浜FMら上位集団追撃に向けてお互いに勝ち点3が欲しいところでお互い足を引っ張り合う始末、ホームで4回、アウェーでも4回と場所を選ばない安定したスコアレスドロー力、最初にスコアレスドローはサッカーの結果全体の7.7パーセントという数字を出しましたが浦和レッズの場合は驚異の25パーセント!140試合で換算すると35回がスコアレスドローとなる結果となり、打率2割5分、35HRならあの阪神タイガースでも十分クリーンナップを任せることができそうです。またスコアレスドローを記録した相手を見ると、J1の強豪横浜FMの強力攻撃陣をスコアレスドローで抑え込んだかと思えば、最下位横浜FC相手にもスコアレスドローを記録するという凄いんだかなんだかよく分からない成績だったり、ルヴァンカップ決勝で敗れたアビスパ福岡とはリーグ戦ではスコアレスドローしてたり、とにかく成績が安定しません。この8回のスコアレスドローの内、少なくとも1つ勝てていれば3位の広島を上回ってACL出場だったと考えると、いかに引き分けそうな試合を勝ち切る試合にするかがとても大事なんだと思い知らされます。浦和レッズのような熱狂的なサポーターが多いクラブにおいて4試合に1回はスコアレスドローの結果になってしまうと大ブーイングが起きそうなので、デートで行くなら浦和レッズの試合はもう避けたほうが無難です。大量に襲来する浦和レッズサポーター軍団によって近辺の交通網もパンクしかねないのでできるだけ浦和レッズの試合からは離れたところ、例えば江の島とか鎌倉あたりでデートしたほうが普通に良いと思います。

さてここまでご覧いただきまして、実は2023シーズンのリーグ戦でまだ1度もスコアレスドローが無いクラブがあります。

湘南ベルマーレとAC長野パルセイロです。

つまりサッカーの醍醐味である得点、ゴールを満喫したいのなら湘南ベルマーレか長野パルセイロの試合を見た方が良いということです。

ただ両クラブとも、負ける時は大量失点で派手に負ける、という特長があり、せっかく見に行ったのにスコアレスドローによる消化不良感というものはありませんが、胃もたれして下痢になりそうな負け方をするときもある。。。ということだけは頭に入れておいた方がよいかもしれません。

結局のところ、サッカーの魅力は得点だけじゃなくてスタジアムの雰囲気や選手の頑張り、互いのリスペクトやスポーツマンシップなどなどたくさんあるから、得点がなくてもサッカーは面白いからぶっちゃけJリーグ見に行こうね、なんなら長野パルセイロがどこまでスコアレスドロー無し記録を伸ばすのか見届けてねって話なんです。ちなみに長野パルセイロは2023シーズン終了時点で公式戦42試合連続スコアレスドロー無しなのですが、世界にはもっと凄いクラブがありました。

これ目指せ。
おわり

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