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サッカーファンにおすすめしたいAC長野パルセイロ観戦ツアースポット

以前にも同じような内容で書いたのですが、それからだいぶ年月も経ち、J3に在籍するチームも変わり、おすすめしたいところも増え、本当なら長野パルセイロの所属カテゴリーもJ2に変わってるはずだったんですがどうなっているのでしょうか。

ということで、今回も長野パルセイロのホームタウンを中心としたおすすめスポットやお店をいくつか紹介したいと思います。今回はPARCEIROの頭文字に乗っ取ってご紹介していきますので、もう知ってるよ!こういうお店もあるよ!というご意見ご感想はコメント欄にお願いします。こう書くとコメント欄が活性化してバズりやすくなると聞いたので書きました。


P=ぴんころ地蔵

 長野パルセイロのホームタウンの1つである佐久市の中心部、新幹線が通ったことで凄まじく栄えまくった佐久平駅からはやや離れた、JR中込駅から歩いて10分ほどにある、地元では超有名なお参りスポットである「ぴんころ地蔵」。老若男女の「元気に長生きし(ぴんぴん)、寝込まず楽に大往生(ころり)したい」という願いを成就するためにこの健康長寿・長野県から皆さんを見守っているそうです。
 この中込駅周辺は、かつては大きな街道がぶつかるところでとても賑わっていたらしく、今でも店舗や建物は多く立ち並ぶが、その実態は佐久平駅に客を奪われ閑散としたシャッター街で、営業してるのかしてないのかよく分からない個人経営の電気屋、日光に当たりすぎて色あせた布団をいつまでも売っている寝具屋、ひび割れた道路、そのひびから生えるぺんぺん草、異変を感じたらすぐに引き返したほうが良さそうな地下通路、不気味に輝くスナックの看板、なぜか集まる地元のヤンキー達などなど、正直地元民でも用事がない限りは近づかないところなのだが、それでもこのぴんころ地蔵のそばにはどうしても紹介したいお店があります。
 たい焼き新海とケーキ屋ピータースです。
 たい焼き新海は、地元のみならず東信地域中からお客さんが買いに来るという超有名な老舗中の老舗で、【友達の家に行く手土産に新海のたい焼きを買って行ったら、その友達も新海のたい焼きを用意して待ち構えていた】なんてことが日常茶飯事で、なんなら【その友達のお母さんも新海のたい焼きを買ってきた】というたい焼きハットトリックまで起こることも。そのくらい長野の東部地域ではメジャーな食べ物。そして美味しい。モチモチとした柔らかい甘めの生地が鯛の形の意味がないほどにデカデカと切り取られ、その中に熱々で粒感強めあんこがぎっしり詰め込まれている。頬張るたびに溢れ出す美味しさに、非合法で中毒性の高いブツが混入されているのでは?と疑いたくなるあんこは冷めても美味しく、ありのまま今起こった事を話すと、【家に帰ってから食べようと思っていた新海のたい焼きが、いつの間にか胃袋に入っていた】。何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…。頭がどうにかなりそうだった…。そんな状態に陥ってしまう。この佐久近辺にはこれまで数多くのたい焼きチェーン店が開店しましたが悉く廃業していて、理由としてはこの新海の存在が深く関わっているともっぱら噂になっています。そしてこの合法ドラッグ(たい焼き)を作っている新海の職人さんは、なんとおばあちゃん。僕が小さいころからおばあちゃんだったおばあちゃんが2年前に僕が買いに行ったときもまだ現役でたい焼きを焼いていたのはさすがにビックリした。店構えは正直ボロいし、おばあちゃんはお世辞にも衛生的とはいえない汚れまくったエプロンをずっとつけてるし、たい焼きを焼く型もコレ何十年使ってるの?縄文土器?ってくらいに使い古されてるけど、そのノスタルジックさがクセになります。
 もう1つのおすすめは、もう少し中込駅に近いところにあるおしゃれなケーキ屋ピータースです。地元誌のみならず、長野のケーキ名店100選みたいな雑誌でも取り上げられる有名店で、長野の果物をふんだんに使ったケーキの数々は、味はもちろん、インスタ映え間違いなし。数年前、当時スイーツ男子を自負し、東京の有名ホテルのアフタヌーンティーや老舗和菓子屋を巡ることを趣味としていた僕は「どれwwちょっと試しに食べてやろうかww僕の舌を満足させることは難しいぞwww」などとのたまい、浅間山よりも上から目線で食べに行ったんですけど、併設されているカフェでピータースのケーキを買い食いした瞬間、口から泡を吹き、白目を剥き、膝から崩れ落ちました。美味い。美味すぎる。ベリーのほのかな酸味とクリームの自己主張しすぎない甘み、それが口の中で小西と山中レオばりにゴールデンコンビを組み、小西の競ったボールをレオがシュートするように僕の喉奥に突き刺さる。その衝撃に耐えかね、思わず口に運んだコーヒーの苦みがまたあの甘みを欲し、すべてが渦となって僕の咽喉に押し寄せる。ケーキとコーヒーの無間地獄。領域展開されたのかと思いました。

「どれwwちょっと試しに食べてやろうかww僕の舌を満足させることは難しいぞwww」

・・・・・

「どれwwちょっと試しに食べてやろうかww

・・・・・

「どれww

・・・・・

 僕はなんて自惚れた大馬鹿野郎なんだ・・・。この頭をマジでカチ割ってやりたい。正直、東京のアフタヌーンティーなんてどこもよくわからなかったし、味も覚えてやしない。覚えてるのは、周りにいたキラキラ女子達がキメ顔作ってアフタヌーンティーと自分達の写真を撮りまくってたことくらい・・・。何がアフタヌーンティーだよお前アフタヌーンに食べるには量多すぎて晩飯食えなくなるだろ。いつ食べたらいいか分からないくらいのデカ盛りで来やがって二郎系?そもそも名前ティーじゃねえか。ティーメインなのに何お菓子が主役気取ってんすか?鳥かごみたいな恰好して3段重なりやがって食べづらすぎるし、一番上の段と最下層の段はともかく、真ん中の不安定さ半端ないだろジェンガですか?しかも「お代わりはスタッフまでお申しつけください」って、こんな上品な空間のこんな可愛いアフタヌーンティーを前にして、図々しくスタッフにお代わりとか言えるわけないだろ「あ、、あ、、お、、お代わりください。。このシュークリームを2個とチーズケーキを2個で。。。」「見て~wあの人お代わりしてる~wがめつい~w(スマホパシャパシャ)」暴れていいですか?ご飯お代わり自由の定食屋ですらお代わりするのが恥ずかしいチキンハートの僕のことはどうでもいいんですが、ピータースのケーキはほんとに美味しいので、中込にお立ち寄りの際には是非足を運んでみてください。

A=あっぷるぐりむ

 以前にもnoteで書いたのですが、あっぷるぐりむは長野を中心としたチェーン系のファミリーレストランで、長野から上京した僕が東京で驚いたこと3選が「電車が多い」、「ビルが多い」、「あっぷるぐりむが無い」というほど、長野県民なら1度は行った事のあるレストランだと思います。ここのおすすめはなんといってもあっぷるぐりむサラダ。2~3人前はあろうかという巨大なサラダが運ばれてくるわけなのだが、最後の仕上げとして、客の目の前でスタッフ自らがブブゼラかっつーくらいに長いペッパーミルを使って黒コショウを振りかけてくれるサービスがあり、何も知らずに迂闊にあっぷるぐりむに来店した人はその光景に目を疑うことでしょう。その様相はもはやエンタメショー。ヌートバーと大谷翔平によるペッパーミルポーズが流行る前から、このあっぷるぐりむではペッパーをミルミル、ペッパーミルショーを実施してたので、むしろこっちが元祖といっても過言ではないです。流行語大賞はあっぷるぐりむに授与すべき。またサラダだけでなく、名物のハンバーグもジューシーで美味しいので、長野に来た際にはぜひ立ち寄ってみて、その長いペッパーミルを実際に目の当たりにしてみてください。

R=ラーメン大学

 初見では必ず二度見するであろう店舗名、ラーメン大学。なぜか長野県に多く展開するフランチャイズチェーン店で、長野県民に向かって、最終学歴は?と聞くとだいたい「俺、ラーメン大卒www」と返ってくるので、そういうワケの分からないことを言う人は白馬の雪山に埋めることをおすすめします。いわゆるこってり系のラーメンが多く、濃厚な信州味噌の味わいにシンプルなシャキシャキもやしとチャーシューの下に麺が隠れていて、その全てが濁ったスープと混ざり合い、1つの芸術作品へと昇華。とても効率よく糖質と脂肪と食物繊維を一度に食べられるという意味では、それはもはや健康食品そのもの。極寒の地に暮らすイヌイットの民族が良質な脂肪たっぷりのアザラシの肉を摂取することで厳しい寒さを凌いでいるように、長野県民はこのラーメン大学で良質な脂肪を定期的に摂取しているから長野県の厳しい寒さを乗り切れていると、有識者の間では通説となっています(僕だけ)。また実はチャーハンも隠れた人気メニューとなっていて、このラーメン大学のラーメンとチャーハンを食べないと長野県に帰ってきた気がしないと僕の友人が語っていたが、昔その友人の口から「ラーメン大学でラーメン食ったら気持ち悪くなって吐いた(単なる食べ過ぎ)」という話を聞かされたせいで一時期ラーメン大学恐怖症になっていた僕への謝罪と賠償(ラーメン半チャーハンセット)はまだでしょうか?

C=茶臼山動物園

 長野市内では唯一の動物園といっても良い、小高い山の中にあるこじんまりとした動物園。ここはまず入口が北と南に分かれており、どちらも駐車場までは車で行けるのだが、なかでも北入口はロープウェーで入園することも可能という冒険心をくすぐる要素満載な作りとなっていて、そのロープウェー駅の中もプラレールが飾ってあったり、大きな恐竜の置物があったりして見ごたえ抜群。お子様連れのファミリーはぜひ北口から入園することをおすすめします。ウリはなんといってもスーパー可愛い動物界の齋藤飛鳥、レッサーパンダなのだが、北口から入園すると入っていきなり齋藤飛鳥もといレッサーパンダに会えるという、まさに最初っからクライマックス状態。もっと他の動物達を色々見て、いよいよ待望のレッサーパンダとご対面・・・!とかそういう盛り上げ要素は全くなく、なんならレッサーパンダを見た後はもう消化試合(そんなことないですよ!)となりかねない。前半開始から勢い飛ばし過ぎて、後半に息切れしてしまうという意味では、2023シーズンの長野パルセイロの毎節の試合展開そのものではないでしょうか。この話はやめましょう。
 他にもゾウとかキリンとかメジャーどころは網羅してますので、お子様連れのファミリーは是非足を伸ばして頂きたいですが、山の中に建立されてるので比較的傾斜のある道が多めです。小さいお子様連れの場合はベビーカーがあったほうがいいかもしれません。水分補給も忘れずに。

E=駅周辺(長野駅)

 金沢さんが10年ぶりに、大宮さんが史上初J3に降格してきた関係で、今年のJ3は北陸新幹線でつながりました。おめでとうございます。ゆっくりしていってね!特に大宮の方々は、普段は埼京線を使って池袋ばかり行っていて、長野や北陸方面には行ったことはないんじゃないでしょうか。また金沢の皆さんも、普段は兼六園ばかり行っていて、長野や関東のほうに近づくことはないんじゃないでしょうか。
 ぜひ、長野駅に来てください。
 長野駅周辺は10数年前まではマジでこの世の終末沈没寸前みたいな駅前をしてて、駅併設のショッピングモールはマクドナルド、プロント、大阪王将みたいな、長野らしさが微塵もない、毒にも薬にもならないようなチェーン店ばかりが立ち並び、駅前の交差点はゾンビが支配した世界線かのように人通りも皆無、どこから何をしに来てるのか分からないおじいちゃんとおばあちゃんばかりが徘徊し、横断歩道のカッコウが虚しく響き渡り、駅前東急は東急どころか凍窮、また駅改札横に長野らしく立ち食いソバや信州のお土産屋さんもありはしたのですが、駅そばはペットのトイレかってほどの広さしかなく、まるで教会の懺悔室で自らの罪を懺悔するかのような姿勢でそばをすする人、風呂なし1K程度のスペースしかないお土産屋、駅全体の節電なのか仄暗い照明、何も開催されない無駄に広い改札前の広場、もはや絶体絶命都市だったのですが、今は違います。長野の歴史を表すかのような趣のある自然色溢れる駅直結型ショッピングビルにはお弁当、スイーツ、美容、ファッション、ネイルサロンなんでも揃い、そこはもう長野の新宿。これまで長野市民は買い物するのにわざわざ上田のイオンまで行っていたと思いますが、これからはもう長野駅で事足ります。ノースフェイスも、サマンサタバサも、無印良品も、ハンズも、長野なのに神戸屋キッチンも、すべてあります。ちなみに松本駅の駅ビルには上記ショップはありませんので、松本に住む方たちは長野市までお越し頂いてしっかり長野市にお金を落としていってください。
 また長野駅から善光寺に歩いていくことも可能です。歩きながら長野、善光寺仲見世通りの雰囲気をしっかり楽しみつつ、ところどころに散りばめられた長野パルセイロ感を味わいながら、善光寺にきちんとお参りして、隅々まで長野市を堪能して美味しいものを食べて長野Uスタジアムに行って、のんびり帰ってください。でも勝ち点は置いて行ってください。

I=飯綱高原 森の駅 Daizahoushi

 行ったことはありませんが、ホームページを見る限り凄まじく綺麗でインスタ映え間違いなしのリア充御用達スポットだと思われます。ただ気をつけなきゃいけないのは、この飯綱高原に行くためには、オシャレやインスタ映えなどとは八戸と琉球くらいかけ離れた、荒れ果てた獣道を突き進む必要があります。善光寺の横から市街地を抜け、リンゴの木が立ち並ぶ山道を登り、だんだんと少なくなっていく建物に不安を覚えつつ人里離れた山道を進んでいくと、目の前に突然現れるのが天空の城飯綱高原に行くための関門、通称【七曲り】です。大きな雪除け用の金網に囲われた薄暗く狭いトンネルのような上り坂に加えて、180度ヘアピンカーブが7回連続で続くという魔物のようなコース設計となっており、そのあまりの難易度の高さに、『長野のいろは坂』、『慣性ドリフトし放題』、『茹でる前のインスタントラーメンよりも縮れてる』ととにかく危険極まりない道路が敷かれていて、「本当にこの先に生物は住んでいるのか?」と疑いたくなるほど。また、携帯電話もキャリアによっては通信圏外になってしまい、万が一に救助を要請することもできないという、まさに絶海の孤島。海ないけど。その上、場所によっては4月なのにまだ雪が残っていてもおかしくないほどの気温の低さ、標高の高さもあって、こんなところにまで来る人はよっぽどの暇人か頭がイカれてるかだと思います。ただこの先を抜けると、温泉があったり、湖があったりしてとてもきれいなので、よっぽどの暇人か頭がイカれてる人はぜひ飯綱高原までお越しください。

R=ラーメンチェーン みんなのテンホウ

 正直、入れようか悩みました。このテンホウは長野市というよりは、長野県の中部、南部地域を中心とした展開をしていて、小さい声で言うと(テンホウに関しては、長野市よりも松本側のほうに店舗数が偏ってる)わけなんですが、ここはやはり長野市の近辺のことだけでなく、岡谷方面から塩尻、松本と長野自動車道~中央自動車道を使って長野市に向かってくるであろう、東海地域・近畿地域・中国地域・九州地域・沖縄のJ3クラブサポ達のことも考慮した結果、やはり紹介することにしました。愛するクラブのためにライバルクラブのホームタウンのお店すら紹介してしまう。サポーターの鑑ですね。ライオーから僕に何かプレゼントがあっても良いんじゃないでしょうか。う●ちですか。あの商品、狂ってますよね。話を戻すと、信州のソウルフードとしてテレビでも紹介されたり、有名コンビニチェーン店がタイアップ商品を出すほどにご当地ラーメンとして名を馳せているのですが、実は僕は食べたことありません。だって長野県東部には全然ないんだもん。だから、この記事を見た皆さんが実際に食べてみて「うまい!うますぎる!!ワタシ週3でテンホウ通うわ!!!」ってなったらそれは長野市を中心とした長野県全体の勝利ですし、「次はないかな・・・」ってなったら、テンホウというお店は長野市のお店ではなく、あくまで諏訪や松本方面を中心としたお店である、ということでご理解・ご納得頂ければ幸いです。

O=小布施堂

 長野のみならず全国的にも非常に有名な栗の名産地である小布施。この小布施の街の名前を冠した老舗和菓子屋、小布施堂は栗の和菓子を中心に取り扱うお店なんですが、ここの栗羊羹はマジで絶品です。色鮮やかな黄色の配色に、本物の栗がそのまま練りこまれた贅沢な仕上げ。豪華な見た目に圧倒されつつおもむろに口に運ぶと、羊羹の柔らかい食感と、栗本来のホロっとした食感が舌の上で混ざり合い一緒になり壮大なデュエットを奏でる。まるで口の中で日野美歌と葵史朗が「男と女のラブゲーム」を歌いあげているよう。この感動を誰かに共有したい、でも渡したくないこの子を独り占めしたい。そんな心の葛藤がこの「食べ過ぎた~の~は~、あなたのせ~い~よ~」と歌詞にも表れていますね。は?
 またどら焼きも個人的なおすすめ商品。こちらも少し甘めな生地に、栗の食感そのものを味わえるとても食べ応えのあるどら焼きで、それなのに何個でも食べられる中毒性の高さ。もし僕が生まれて初めて口にしたものがこの栗どら焼きだったら、僕が人生で初めて発する言葉が「ママ♡」でも「パパ♡」でもなく「小布施堂の栗どら焼きをくれ」だったかもしれません。危ないところでした。

 以上!今年は例年以上に観客数が見込めそうなので、しっかり長野市にもお金を落として、長野パルセイロも潤してくれよな!

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