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旅に出る:韓国の場合⑪

やっとこの旅のメインイベント、韓国エステ!

(真のメインイベントは昨日タクシーであったことは間違いないけど)

私たちが予約していたのはソウル市内の汗蒸幕のお店。
どうやらホテルまで迎えの車が来てくれるらしい。

なんといってもタクシーに大変敏感になっている私たち
タクシー以外で連れってってくれるのであれば
こんなありがたいことはない。

意気揚々と迎えの車に乗り込みお店へ。

お店につくととてもきれいな外観。
素敵でおしゃれでオリエンタルな雰囲気の内装。
出てくる店員さんも、まーーキレイキレイ。


いやー、たのしみー!とテンションも爆上がり。

ウキウキしながらガウンを受け取り、ロッカールームへ。

ロッカーでガウンに着替えてお化粧は落として
そのまま浴室に来てくださいとだけ言われ、
着替え始める私たち。



あ、いかん。
バービーちゃんより先に行かなくちゃ。




なんといってもすっぴんを誰にも見せないバービー様。
私たちも決して見てはいけないという鉄の掟を忠実に守っている。


掟を破ればバービー様はきっと一生口をきいてくれないだろう・・・

もうこれ以上ソウルで事件はこりごりだ。




私含めたバービーちゃん以外の3人は鬼の速さで化粧を落とし、着替えた。

用意されていたガウンは紫のサテン生地。
お世辞にもおしゃれですねとは言えないデザインだけど。

まぁいい。このガウンがあるからバービー様は
このエステに来ることをOKしたのだから。


そう思いながら、ガウンの紐を結ぼうとした。
が、紐がない。


あれ?おかしいな?



店員さんに
「すみません、紐がないんですけど・・・」と聞いてみた。

店員さん「ああ、そうなんですね。ごめんなさい」

私「紐ありますかね?」

店員「あ、いいですよ、そのまま羽織って浴場に来てください。

  どうせ全部脱ぎますから


私「・・・・・え?」




一瞬店員さんが言った言葉の意味はわからず固まる私。

脱ぐ?脱ぐとは・・・?



よくよく考えたら・・・・・

ホームページの画像は撮影用だよね。
仮に本当は脱ぐとして・・・

ホームページに全裸を載せるわけない・・・!!



呆然としている私は、どうぞどうぞと紐がないままのガウン姿で

浴場に誘導される。

え?え?と思いながら浴場に一歩足を踏み入れた瞬間





すぱーーーーーーーん!






浴場入口で待ち構えていた
頭にタオルをまいたおばちゃん2人に、
紫のガウンは秒ではぎとられた。




ひいいいいいいいいいいいいい!!!





と驚く暇もなく、すぐ入口横のシャワースペースに押し込まれ

頭からお湯をざっぱざっぱとかけられ、
お湯がいきわたるようにシャワーの下で
クルクルと回転させられる私(全裸)




え?なにこれ?なにこれ?




というか、ガウン着た意味ないやん!!!




急展開に頭がついていかない中、
拒否する間もなく、怒涛のエステタイムが幕を切った。


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