見出し画像

redmine Osaka の感想

1.redmine のコミュニティ
 redmine には、コミュニティがある。東京と大阪でそれぞれ半年に1回ぐらいのサイクルで行われるのですが、自分がプライベートで参加している OSS のコミュニティはこれだけ。ただし、名古屋から大阪/東京に参加しているので、まあ年4回、季節毎のちょっとしたイベントではあります。
https://redmine-osaka.connpass.com/

 さて、もう数年以上通っているので、主催者や常連さんともかなり顔見知り。そういう意味ではちょっと緊張もなく、悪い意味で慣れてきてしまった所もあるのですが、今回のTalk は少し想定外のものに。
https://redmine-osaka.net/projects/redmine-osaka/wiki/Redmine-osaka-020
自分のツイートを核に、少し書いてみます。

2.田村さんの事例
https://www.slideshare.net/crosspoints/redmineosaka-20-talkcrosspoints
すごく斬新な話で、驚きました。開発用ではなく、いわゆる今まで ITメーカーのやってきた「基幹システム」を手作りしているような話でした。 #redmineOsaka
→ 昔なら普通に IT メーカーが巨額?で請け負って電子化する様な内容なのに、現場の人達が redmine をハブに作ってしまい、その分析を tableau でやってしまうという話。しかも、システム管理は現場に任せてしまうという、情報システム部門には出てこない発想。ついついPJ支援ツールとして見てしまう redmine の使い方バリエーションとして、意外性がとても新鮮。
 また、発表者の田村さんがQAで答えた「今まで分析結果を excel で作ってきたが、それが随分楽になった」「しかし、なんの役に立っているのか?と聞かれると困る」という流れ。当たり前ですが経営サイドがリアルな社の現実を見て、今後の経営方針を決めるためのものですが... そういう意味で闇が深いなあと思ったり。

3.赤羽根さんの事例
https://speakerdeck.com/akahane92/redminequan-wen-jian-suo-sisutemufalseshi-ji
技術的に出来る可能性が見えることと、実際にPJを進めて OSS で公開することの難易度の違いを考えると、気が遠くなる話。 #RedmineOsaka
→ 発表者の赤羽根さんは、Talkでの常連の方で、ずっと「企業の中の redmine をどう広げて、どう認めてもらうか?」の事例を話してもらってます。発表後に個人的に話をしたのですが、やはり OSS にしていく下りは大変というか何というか。正々堂々正面突破で行く赤羽根さんのガッツは、やはりすごいです。元気をもらいました。
 国内のITメーカーはOSSにタダ乗りで、貢献が少ないと良く言われます。まあ、ソフトベンダーだから OSS にしずらい面も確かにありますが、出来ない訳ではないという事例は、とても貴重と思います。

4.全体を通して
 ユーザディスカッションで聞いた話で、心に残ったのは以下。
「こうやって勉強会に来る人はそう考えないと思いますが...」「現場に理解のない管理職が...」などなど。そうなんですよね、勉強会に来る段階でフィルターがかかっていて、そこでの「他人の芝生」はかなりバイアスがかかっているということ。良い意味での「意識の高い人」が「自分の悩みを他の人はどう考えているのか」を聞きに来ているような状況。実際、redmine の利用経験は「4年以上」の人が多数で、驚きました。
 一般的な OSS とは違い、redmine Osaka はソフトそのものの使い方やバージョンアップ情報を共有するコミュニティではなく、日頃現場で戦っている「同士の懇親会」の様相なのです。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?