『国家』(プラトン著)8巻
国家体制について議論された。
国家には4種類ある。
名誉支配制、寡頭制(金持ちが権力を握ること)、民主制、独裁制である。
プラトンはこのすべてがダメだと言う。
名誉支配制とは、最初は優秀者支配制だったのであるが(ここで言う優秀者とは、プラトンが理想とする、たとえば哲学者なのであろう)、それが指名する後継者による支配である。これは、後継者が優秀者とは限らないのでいずれ破綻する。
寡頭制は、金持ちが利益を独占し、貧乏人が悲惨な状態になる。
民主制は、大多数が愚かなゆえにリーダーも愚かになる。
独裁制は独断で失敗する。
ぶっちゃけ、この巻を短縮するとこれだけのことだ。
そこで、現代の観点から、独自にどんな政治体制が良いか考えてみる。現状は日本を含めた多くの国が民主制だ。プラトンが言うように、衆愚政治に陥っているのは否めない。
しかし、選挙という方向性は間違っていない。それ以外だと独裁制になる。
私は、選挙権を限定すれば良いと思う。
民主制の衆愚政治は、民衆が愚かな者を多分に含んでいるからダメなのであって、一部の賢い者に選ぶ権利を委託すれば問題は解決するのだ。その賢者とは、プラトンが言う哲学者にあたるものだ。
現代でそれにふさわしいものは、司法試験合格者がまず第一に挙げられる。あるいは、法学部を出た者、その他、社会に詳しい者。続いて、理科系の素養までも必要なのであれば、独自の試験を擁立すれば良い。
それはまるで、大学受験のセンター試験のようなもので、「政治選挙員資格」とでも呼べるステータスになる。医者などの優れた者には一部学科が免除されたりする。
彼らに選ぶ権利を委任する。
これで衆愚政治の問題は解決だ。
だが、今権力を握っている自民党、そしてロックフェラーは、既得権益を守るために、自分のおまんまのために、衆愚民主制を変えようとしない。
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