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渋川伊香保温泉に行ってきた〜渋川 数珠つなぎの旅

こんにちは、makoto です。

高校の修学旅行が中止となった次男が春休みに入ったので、休みを取って家族で(長男は学校行事で留守番でしたが)群馬県渋川の伊香保温泉へ行ってきました。

宿泊したのはJTBさんのサイトでオススメしていたホテル木暮です。
「レビューが多くてなんか良さそうやん」ってだけで決めたので、行ってみるまで知らなかったのですが、創業400年の由緒ある旅館で源泉「黄金(こがね)の湯」の総湧湯量4分の1を保有する由緒あるところでした。
男湯と女湯は朝と夜で入れ替わり、庭園露天風呂もある北関東イチと言われる広さの温泉で大満足でした。
昭和天皇も宿泊されたことのある「伊香保はとりあえずここ行っとけ」レベルの宿でした。

伊香保温泉といえば365段ある石段が有名で、両側には昭和レトロなコーヒーショップやお土産屋、そして何故か射的屋が何軒もありました。(コロナ禍の影響があったのか半分以上が閉まっていました)
石段を登りきった先に源泉があり、石段の下をお湯が流れてそれぞれの旅館のお風呂に注がれているそうです。

少し寂れてくたびれたお店があちらこちら
夜はライトアップされるのかな?

木暮さんは11時チェックアウトなので、朝食後にも朝風呂を頂いてゆっくりと宿を出ました。
何はともあれお土産は温泉まんじゅうだろう、とGoogle先生に訊いてみたところ歩いて5-6分程度登ったところに老舗の寿屋という和菓子屋さんがあるとのことなので早速行ってみました。

寿屋さん、ご夫婦が元気よりお迎えして下さいました

看板商品の湯の花まんじゅうつぶあんこしあんがあって、好きな数で組み合わせてもらえるので、こしあんを3、つぶあんを9の12個入を買いました。
お会計を済ませておばさんに、お昼には水沢うどんを食べに行こうと思うのだが、どちらがオススメ?と訊ねてみたところ
「店はたくさんあるが手打ちのうどんを出してくれるのは2軒しかない」からと清水屋さんを紹介してもらいました。

清水屋の字も旧字だぁ

清水屋さんは、有名そうだし行こうかなと最初考えていた田丸屋さんの隣にあるお店で、なんとこちらは水沢で最古のうどん屋さんだそうです。

明治創業かぁ


清水屋さんではうどんではなく、手打ちうむどんといってます。
うむどん?」「む?
どうして「む?」と思いましたが、水沢のうどんのことを「うむどん」と呼び、日本3大うどんとされているようです。

うどんメニューは「ざる」と「釜揚げ」、サイズが小150gと中300g。
僕と妻がざる、息子が釜揚げと注文しようとしたところ
年配の店主らしきおっちゃんが
「うどんはね、温めると味が落ちるからざるで食べなきゃダメだよ」
とおっしゃいます。
釜揚げもメニューにあるのに(笑)と思いながら、素直にここは3人とも「じゃぁざるを3つ」と注文します。
話の流れで僕が大阪出身だと判ると
「やっぱりな、大阪の人ってのは温かいうどんを食べるんだよ」と
いやいや、うどんは温かい方が多くない?笑
山菜好きの妻が「タラの芽の天ぷら」が美味しそうだ、と注文すると
「白舞茸は食べたことあるか?無いなら天ぷらにしたら美味しいから」
とおっちゃんにオススメされるままに、こちらも頂くことにします。

天ぷら〜タラの芽と黒舞茸・白舞茸の盛り合わせ、美味!

その後も、おっちゃんはあちこちらのテーブルに行っては、あれはどうした、これはどうした、としきりに声をかけて周ります。
いや、面白い方です。最高。
ふと後から来た親子連れのテーブルを見ると息子さんが釜揚げを食べています。
「おや?ざるじゃなくていいんだ」
「あそこは奥さんが注文取ってたからじゃない?」
「そうか、メニューに釜揚げあっても、おっちゃんだけは許されへんから、ああやって阻止して回ってるんやな笑」

ゴマダレがとても美味しいです

うどんのつけダレはゴマダレで、そばのようにうどん湯が一緒に出てくるので、最後に薄めて頂くことができます。

美味しいうどんと天ぷらを頂いてお会計をしていると
「もう帰るのかい?だったら野菜でも買って帰るといいな」
とおっちゃんが声をかけてきます。
「はい、帰りに道の駅でも行こうかと思ってました」
と言うと
「道の駅なんかダメだよ、あそこは高いしモノが今ひとつだ、ここへ行きなさい」
と住所の書いたお手製らしきカードを渡されました。
「ここはね、店の名前がなくて「農産物」って書いたノボリが出てるだけだけどナビが連れていってくれるから。いちごは食べるだろ?ここはね、いちごが安くて美味しいからぜひ買って帰るといいよ」と次の行く先を教えてくれます。
おお、ありがたや。地元の人が薦めるところに悪いところはないだろう、と、素直にナビに住所を入力して向かいます。
渋川伊香保の高速入り口の方面に向かうこと10分程度で、目的の店につきます。

お店の屋号らしきものは確かにありません

確かに「いちご」と書いてある。
中に入ると、地元で採れたであろう野菜がたくさん陳列している中で、いちごが8パックだけ残っていました。

小さめの方のパックですが、それでも粒が大きい!

こちらのいちごは群馬のやよいひめというブランドです。
大きい粒と中くらいの(それでも大きい)のが4パックずつありますが、値札がありません。
奥から出てきた店の方に「これいくらですか?」と尋ねると、
「大きい方が750円、こちらのが720円。720円の方が美味しいよ」と
「じゃ、720円の方を。実は清水屋さんで教えてもらって来たんです」
と言うと、なんでも清水屋のおっちゃんがここのやよいひめが大好きなので、自ら宣伝隊長をかって出てくれている、とのこと。
しかし、このやよいひめは、そんなに数がないので若干困惑しているような感じも。「野菜だったら、全然宣伝してもらってもいいんだけどね」
ははは、面白いなぁ。
他にも地元野菜や手作りの飲むヨーグルトを買って帰路につきました。

出だしはGoogle先生から教えてもらった老舗の和菓子屋さんから始まって、老舗の手打ちうどん屋さん、地元農家の方がやっていらっしゃるであろう直売店とそれぞれのお店で「次はここへ行きなさい」と数珠つなぎのように教えてもらったのが、検索だけでは行かなかったようなお店ばかりで、
「やっぱり旅は地元の人に訊くのが一番だなぁ」
とつくづく思った旅になりました。

それでは!

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