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このカバーが最高〜ハナレグミ「オリビアを聴きながら」

数あるカバー曲のなかで、僕が大好きなカバー曲を紹介します。

それは、「オリビアを聴きながら」ハナレグミのカバーです。

「オリビアを聴きながら」はいわずとしれた昭和の大ヒット曲です。
作詞作曲は尾崎亜美で、1978年に杏里のデビューシングルとして発表されました。

もちろん、この曲は杏里を代表する一曲にもなっており、その後も本人によりセルフカバーをはじめ数多くの歌手にカバーされています。

オリジナルはゆったりとしたテンポのしっとりとした曲ですが、ハナレグミがご機嫌なスカのリズムでカバーしています。

どうですか!?
最高ですよね。

テンポアップしたスカのリズムをバックに男性の声で歌っているのに、
なんともいえない哀愁が漂っています。

タイトルのオリビアはこれも昭和の歌姫オリビア・ニュートン・ジョンのことで、日本でも大人気でした。
僕も中学生の頃、太田裕美さんと並んで好きでした。

タイトルにこそなっていますが、特にオリビア・ニュートン・ジョンのことを歌っている訳ではなく、終わった恋について女性が振り返っている歌です。
オリビア・ニュートン・ジョンの歌は寂しい夜をなぐさめてくれるアイテムとして出てくるだけです。

そんな女性目線の、女性言葉で書かれた歌を、男性が歌うとどうなるか?

これが不思議と不自然ではないんですね。
どうしてだろう?
スカのアレンジのせい?
ハナレグミ=永積タカシさんの歌声のせい?
男性のロマンティックさやしみったれ具合が存分に表現されてるんです。
実際、恋愛が終わったあとも、ずっとネチネチと根に持っているのって男性の方なんですよね。

なので、杏里(尾崎亜美)のオリジナル・バージョンでは、バラードでしっとり歌っているにも関わらず、
「はい、これで終わり!次行くぞ」
というスカッとした感じがあるんですが、
ハナレグミの男性バージョンでは、スカで明るいテンポ感にも関わらず、終わってしまった恋愛を引きずってるんですよね。
そこがいいんだなぁ。
うん、すごく共感できる。

そして、ところどころ出てくるちょっとしたフェイクしたメロディがまたぐっと来て素敵なんです。
特にサビの "Making good things better" メロディ。
格好いい!
うーん、たまらない。

いや、もう何十回でもずっとリピートして聴いていられます。
そういう訳で、数多あるカバー曲の中でも確実に5本指に入るのがこの曲です。

それでは、東京スカパラダイスオーケストラとの最高の演奏でもう1度。
「日比谷野音90周年記念 SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2013 in 東京」でのステージからです。

それでは!


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