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事例問題の解き方

 実は、とあるスクールで「福祉住環境コーディネーター2・3級」対策講座の講師をしたことがあります。

 ただ社会福祉士の資格を持っているからではなく、福祉住環境コーディネーター2級を取得していたり、福祉用具専門相談員の資格を持っていることもあり頼まれていた。

 講師はそんなに苦ではない。(人前で話すのは苦手ですが・・・)

 テキストに沿った講義も当然していたが、試験日が近づいてくると当日のことは受講生は気になるところ。そこで、試験対策のポイントも話をしていました。
 どこが出やすいね、ここに注意!とかね。

事例問題の傾向 

 福祉に関する試験では、よく事例問題がある。
 ここでは、福祉住環境コーディネーターについて触れてみます。

※前提条件として、以下の通りとしておきます。
 ・マークシート方式
 ・5択で「正しい回答を1つ選べ」
 ・1つの事例で5つの問題あり。
 ・高齢者では「脳血管障害」「パーキンソン病」、障害者では「脊髄損傷」「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」が出てくることが多いです。
 ※大穴狙いでは「認知症」「脳性まひ」です。(事例問題での傾向ですので、ここだけ勉強すればいいのではありませんが。)

【事例の概要】
 1問目  本人の状態/病気・障害について
 2問目  制度(介護保険、障がい者総合支援)について/
      対人援助、コミュニケーション
 3問目  福祉住環境整備について
 4問目  福祉住環境整備について
 5問目  今後の対応

事例の概要として、例えばですが、

 Aさん(〇才)、脳血管障害、介護保険サービス利用中(要介護〇)、家族構成、住宅状況、住宅の問題点・・・・・・

と書かれていたとします。

 解き方は色んな参考書やノウハウ本があるので、自分に合うのを考えてね。ここに載せたものも見たことがあったらすみません。

解き方として
①事例の概要は読まずに、すぐに問題へ
②問題を一通り解く!(選択肢の1~2つはなくなるかな?)、事例の概要へ
問題を解いていくと「絶対」違う選択肢があるなら、それは省く!
 解答に悩むのは、後で!迷っている暇はない!
 だって、時間がないからね。
③ここで戻って事例の概要を読んで、それから問題を解く!
 そうしておくと、概要のどこを重点に読むのかがわかっているから、解けるはず。
④それでも分からないのなら、自分の勉強不足を悔やんでください。

 僕の経験上、概要を先に読むと、問題を読むたびに気になってしまい、何度も見直して、時間がかかる!

 試験時間と問題数を考えたら、できるだけ効率的に解いていきましょう!一つの問題には悩みすぎないように。
※福祉住環境コーディネーター試験では、120分で60問くらい。だから、1つの問題で2分くらい。

 それと、事例問題ではないけど、全体の問題の「最初の1、2問目」は統計や調査の問題が出ることがあるから、要注意!迷う!
 分からなかったら、後で!と決めておくことも重要!!
 僕も昔、最初の1問目で、時間を使いすぎて、焦った一人です。
(5分使ってしまったこともあります)

 最初に触れたように、事例問題に関しては、福祉住環境コーディネーター試験以外でも、社会福祉士でも、介護福祉士でも、精神保健福祉士でも絶対あります。福祉以外の試験でも出てくることが多いと思うから、応用できるかもしれないね。

 事例問題はできれば時間は使いたくないというのが、僕の本音です。点数配分が悪い。また、事例問題では最初の思い込み(病気や障害に対する間違った知識)があると、1つの事例での5つの問題がすべて「×」になることもありうる。

 試験はだれでも緊張するのは当然で、自分の勉強してきた結果が出てくる。
 しっかりと対応できるように落ち着いていきましょう。

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