不正リスク要因

不正を実行する動機やプレッシャーの存在を示す事象や状況、不正を実行する機会を与える事象や状況、又は不正行為に対する姿勢や不正行為を正当化する状況をいう。

監査人は不正リスク要因を適切に識別し、各種要因の存在が重要な虚偽表示のリスクに与える影響を評価し、それに対応した監査を計画、実施しなければならない。

<不正な財務報告>

・機会
経営が新社長とその元部下に支配される。
→取締役会または監査役会等による監視が不十分となり、内部統制に重大な問題が発生している可能性がある。

・プレッシャー
業績連動型の報酬制度、厳しい販売ノルマ

・正当化
経営者が利益増大に過剰な関心を寄せており、過去に問題を起こした製品の販売強化という経営方針を決定している。
→関係者の不正実行を「正当化」する可能性がある。

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