財務諸表の重要な虚偽表示は何から生じる可能性が相対的に高くなっているか

現実の企業における日常的な取引や会計記録は、多くがシステム化され、ルーティン化されてきている。

財務諸表の重要な虚偽の表示は、
・経営者レベルでの不正
・事業経営の状況を糊塗することを目的とした会計方針の適用等に関する経営者の関与
から生ずる可能性が相対的に高くなってきていると考えられる。

経営者による関与は、
【内部的要因】
経営者の経営姿勢、内部統制の重要な欠陥、ビジネス・モデル等
【外部的要因】
企業環境の変化や業界慣行等
【内部的要因と外部的要因の複合的な絡み】
からもたらされる場合が多い

監査人は、財務諸表の利用者に対する不正な報告あるいは資産の流用の隠蔽を目的とした重要な虚偽の表示が、財務諸表に含まれる可能性を考慮しなければならない。また、違法行為が財務諸表に重要な影響を及ぼす場合があることにも留意しなければならない。

一般基準4

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