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原子力発電問題

政治やカネが絡んでいますので、原子力発電の問題は複雑です。「グリーン・ニューディール」とやらもどこへ行ってしまったのでしょうか(笑)

太陽光発電には中国の利権があり、また太陽光発電所を建設するために、山にある森を伐採したせいで、昨年(2021年)の熱海の凄惨な土石流が起きたのだとの見方もあります。ですからどれが正しいかなど簡単に言えないのですが、あくまでも一介のアーティストとして、自分の足元を見て、そこに立脚した表現や生活から発言するならば、原子力発電には反対です。私は右翼でも左翼でもありません。頑ななイデオロギーに染まって、アーティストなどできません。論壇的な右翼も左翼も嫌いです。

小学校の高学年の頃に、旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所事故がありました(1986年4月)。同級生の間でも不安を掻き立てられ、井伏鱒二の『黒い雨』を持ってくる同級生もいて、本当に日本でも放射能の雨が降るのではないかと、皆で不安になり、トラウマになりました。

井伏鱒二『黒い雨』1966年

「地球温暖化」については間違っているという認識です。あくまでも日本での実体験ですが、去年の8月の冷夏を覚えていないのでしょうか?一年も経たないのに忘れている人たちに「地球温暖化」など語る資格はないでしょう。アル・ゴアの言葉を借りるならば、正に「不都合な真実」ですね。不都合も何も現実に肌で感じているのですけれどね。

原子力発電は二酸化炭素を出さない、「クリーンエネルギー」(「グリーンエネルギー」とは厳密には違うそうです)と言われていますが、地球温暖化などしていませんので、原子力発電を推進する理由になりません。少なくとも私はそう認識しています。

勿論、電力不足になる予想も分からないではありませんので、原子力発電所を今すぐに全て止めろなどと、過激に主張する気はありません。

原子力発電の依拠する放射性物質は有限ですし、未来に可能性のあるエネルギーではありません。それは石油や石炭に依拠する火力発電と同じです。

バックミンスター・フラーの言葉を借りるならば、火力や原子力は「スターター」の役目を持つだけであり、持続可能なエネルギーに移行すべきです。

日本であれば地熱発電がありますね。水力も有望だと思います。勿論、他の国には、その風土に合ったエネルギー開発が望ましいでしょう。世界中が同じものを追う必要はないのです。

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