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足りない 【詩】

食品棚を漁ると
何かが足りない
いつも置いていたのに
補充するのを忘れたようで

何を置いていたのか
思い出せないまま
日常は困らず
何かが足りない記憶は残る

その棚を見るたびに
足りないと思うので
他の物を入れるのも
何だかどうにも気が引けて

何かを置いていた
その過去を置いたまま
きょうも棚の中は
足りないまま

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