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やさしくて、つよい、ことば。

今日、わたしは「やさしくて、つよい、ことば。」とでも言おうか、そんなことば達にたくさん触れた。一見したら矛盾にも見えるこのふたつがしっかりと混在していることば達を目の当たりにした。
わたしが一番胸打たれたことばがある。

「電気、ガス、それから それから。」

このことば(コピーライト)本当にすごい。こどもが保育園であった出来事を親に話すかのような口ぶり。それでいて、電気とガスのそのさらに先も私たちは見据えているよ、もっとあなたのためになりたい、という強い意志が見え隠れするなとわたしは感じた。このコピーを書いた本人(岡本欣也さん)は最近出した本のなかで「それから」の意味について触れているので下記に引用する。

電気だけじゃなく、ガスもやる。コンセントのところまでが持分だったTEPCOが、これからはその先の、暮らしにもしっかり関わっていく。そこに住む家族とも顔見知りになれるよろこびや、もっと仲良くなりたくてうずうずしているかんじ。でも話せなくておずおずとしている。そんなニュアンスをだしたくて「それから」という言葉を繰り返すことにしました。……

こんな素敵なコピーを書けるようになりたいとまでは言わない、いや、嘘だ。書けるようになりたい正直に言えば。すこしでも近づきたい。わたしも、やさしくて、つよい、ことばを紡ぎたい。そう思った今日だった。

そんなことばに出会ってから、わたしはふと、過去に書いた文章を読みかえしてみた。自分のことばを客観的にみたかった。

これを書いたのはもう今から3年も前の話だけれど、今までなら、よし!もっと頑張ろう!そう思うこともしばしばあるようなことば達だった。
でも今日は違った。読んでみて届いた感情は、怒りと悲しみ。ことばの圧がすごかった。このことば達を可視化したら棘なんだろうなとも思った。つまり、単純にこわかったと言う印象しかなかった。
当時のわたしには全然やさしさが足りてなかった。
つよいけどこわい。そんなことばに見えた。

自分の中の
やさしくて、つよい、ことば。
これから探していこうと思った。

このnoteを書いている時、今までで一番deleteを押したような気がする。
やさしく、やさしく、ね。



わたしの大好きな岡本欣也さんの最新本はこちら↓


先まわりしてここでもお礼述べておきます。ありがとう。Grazie mille!!