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生徒の興味は、本当にそれぞれです。

昨年9月からスタートした、オンラインと対面による日本語講師。
ありがたいことに、半年少し経った現在、生徒さんは17名になりました。
1週間に稼働できる日は、週末の土曜日と日曜日を除いた5日間だけなので、ほぼスケジュールは埋まってしまいました。
仕事の関係などで、週末しかできない方もおり、土・日曜日も夜8:30からクラスがあります。

本当にありがたいことです

始めたときには、本当に生徒が集まるのだろうか、心配でしたが、マレーシアの Tuition のサイトに登録して、1週間ほどで最初の生徒さんから連絡があり、緊張しながらオリエンテーションをしたのが昨日のように思い出されます。
ほとんどの生徒さんが継続して受講しており、多い方は、40時間を越えました。
生徒の皆さんには、本当に感謝の言葉しかありません。
また、本当にありがたいことだと、常に心に刻んでクラスをしています。

生徒の興味はそれぞれですね

最初のオリエンテーションのときに、なぜ日本語を習いたいのか、どうやって習ったのか…などを質問して、皆さんの状態を確認します。
その時に、それぞれどんなことに興味があるのかを、まずは感じ取ります。
その後、クラスを進めていくにしたがって、その方の強みや弱み、また、現在興味がある方向などを見極めていきます。
当然のことですが、皆さんそれぞれ興味があるものが違います。
そんないろいろな方とときをご一緒している「一期一会」の時間は、とても貴重で、楽しくて、かつ責任を強く感じます。
その責任感が、私のモチベーションになっていると言ってもいいです。

その方に合ったスライドを作成

1回目のクラスは、皆さんに、同じ内容を教えていますが、2回目からは、日本語の習熟度や学習目的に合わせて、作成するスライドの内容も変えています。
時間がかかって大変ですが、その方のことを考えながら、内容を変更していくのも、実際には楽しい時間です。

犬好きの生徒には

先日も、犬を飼っていて、日本人の犬友だちができた、マレー系の女性の生徒さんのスライドも、彼女の撮った画像を使い、クラスで聞いた話を題材に、会話のクラスを行いました。
いつも以上に、目が生き生きとしていて、とても楽しそうで、帰るときに「次のクラスが待ちきれない!」と言われました。
本当に感激しました。

日本の商社の成り立ちに興味?

香港に長年住んでいるマレーシア人の生徒さんは、数年前の引退までご自分で会社を経営されていました。
高校生のときに、第2言語で日本語を勉強したこともあり、それを思い出せるようにという希望でした。
先日のクラスでは、日本の商社や百貨店の成り立ちについて聞かれました!
幸い、私は日本史の教師になろうと思ったほど、日本史が好きだったので、答えることができ、その家系の現在や、なぜ、家業とならないのか?といったことを日本語で会話をしました。
さらに、世界で一番古い会社は日本にあり、歴史は1400年以上あり、その会社が「四天王寺」を建てた、と教えたら、次の日本訪問で必ず訪れる、とうれしそうに話してくれました。

スライドの完成も大変

クラスの前に、スライドを準備して、しっかりと教案も作成しますが、最初の10分のつかみの会話で、ついつい話が盛り上がってしまい、クラスの時間のほとんどを、費やしてしまうこともあります。
そんな時には、そのクラスのスライドを完成させるのがまた一苦労です。
一応話の内容はメモっておきますが、その中で出た重要な構文や単語・熟語などは、JLPTのレベルも示して解説しなおします。
その生徒のレベルに合わせて、会話の単語や構文を考えるのも、大変ですが、逆にこちらにもいい勉強になります。

一緒に成長したい!

生徒さんたちの日本語能力や、日本に対する興味が深まっていくのを実感できるのは、本当にうれしいことですし、やりがいとなります。
私も、彼らとともに、常に成長し続けたいと、切に願っています。



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