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僕は君にはなれない

僕は君にはなれないし、
君だって僕にはなれない。


上手くいかないことがあると
君はすぐに自分に足りないもの探しを
始めてしまう。

その数とスピードにいつも僕は
感心してしまうのだけど、
そんな僕とは裏腹に
君の眉はどんどん下がってく。

そして、今にも泣きだしそうな声で

「もっと、頑張らなきゃ」

君はそう呟くんだ。


一体、これ以上何を頑張るっていうのだろう。
今でももう十分頑張っているというのに。

「だって、私は足りないものだらけだから」


どんなに君が頑張ったって、
僕にはなれないように
どんなに僕が頑張ったって、
君にはなれないんだ。

そう考えるとさ、
誰だって、足りないものだらけだよ。


誰かと自分を比べることは
自分に足りないものを見つけるためじゃなくて
自分の持っているものを磨いていくための
ヒントを見つけるためなんじゃないかな。


例えばさ、
僕は君のようには笑えない。
だから、君の笑った顔がすごく好きなんだ。

だからこそ、
少しでも笑っていて欲しいと思うし
君を笑顔にできる人でありたいと思う。

それが今、僕にできることだから。


僕は君にはなれないし、
君は僕にはなれないように

君は「誰か」になんて、なれっこない。

それでいいし、それがいいと僕は思うんだ。

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