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私が児童養護施設の支援にこだわる理由

戦後生まれの父から聞いた話。
おじいちゃんは病気をしてしまいしばらく働くことができず、とても貧乏生活を送っていたという父。

子供の頃の父と、おじさんが、近所の3軒の家を毎日ローテーションしながら朝ごはんを食べさせてもらっていた。

そんな話を聞いた時に、そうやってたくさんの人に支援していただいた過去があったからこそ、自分自身は知らない過去のことだけど、私が支援する先として真っ先に頭に浮かんだのが児童養護施設だった理由が私の中でとても深く理解できた。

ドーナツは受注生産にしていてロスが出ないように作っていますが、100個注文があっても100個ぴったりの数ができるわけではありません。10個とか20個とか余っちゃうわけです。
創業当時はそのドーナツたちを加工してちょっとずつ毎日とっておいたのです。

その中でも、全て形がよく商品になるわけでもありません。
型崩れのドーナツたちは創業当時はご近所に配り歩いていました。
でも、最初は喜ばれても、毎日となると、、、。

どんどん溜まっていく余ったドーナツたち。

どうしよう。。
でもどう考えても一生懸命作ったものを捨てるという選択肢は浮かばず、そうだ!どこかに寄付させてもらおう。と思い付いたのです。
その時に真っ先に浮かんだのが児童養護施設。

片田舎で育ち平和ボケしている私は児童養護施設があるのかどうかもわからず金沢の児童養護施設を検索してみる。

恐る恐る電話をし、、
お届けに行くことに。寄付を受け取ることに慣れているのかと思っていたんだけど、、
児童養護施設に着くとあたふたあたふた。。

施設長が現れ、施設長のお部屋に通してもらった。

まだ赤ちゃんだった店長を抱えてお邪魔した私に施設長は
「どうしてうちに声をかけてくれたんですか?」と。

私は今までの経緯を話し、寄付するなら児童養護施設がいいと思って探してきました。と伝えると。
「うちのようなところに目を向けていただけたことが本当に嬉しいです。」

そう言ってくださいました。
子供達の1日のおやつ代は1人100円。
仮に50人入所している施設だったら、余ったドーナツを50個寄附すると、5000円を寄付したことと同じになる。

当時まだまだ赤字続きで、毎日泣いていた私のお店でも、社会に貢献することができるんだ。

そんなふうに感じた出来事でした。



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