rika_nano

アラフォー。はたらくおかあさん。

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最近の記事

しがないオウエルの生態(やせたいよるに)

突然夫から10kgくらい痩せた方がいいと言われた。 「え、なんで?醜いから?」 「……いや、そういうわけじゃないけど」 問1 夫の「……」に入る言葉を答えなさい。 正解例としては、「うん」とか「そう」とか「イエス」とかそういうのが入りますよねやっぱり。わたしもそう思います。夫はわたしが常に腹部に浮き輪を装着していることが気になるし、10年前は今より10kg程度痩せていたことが忘れられないらしい。実際わたしも浮き輪は邪魔だし、当時の自分を覚えてはいるが、別に不健康というわけ

    • しがないオウエルの生態

       春に退職したる!とそれだけを励みにこれまで頑張ってきたのだけど、ひょんな理由からとりあえず今すぐには辞められなくなった。ショック。ショックだけどまあ仕方ない。「やめよっかなーと思ってたけど全然続けるンでもいいよー」ってわけにはいかない。ショックでおさきまっくらという気分になった。わたしはどうやって生きていけばいいのか……と途方に暮れている。ウキウキ頑張っていた通信講座もぱったりと進まなくなった。あとちょっとなんだけど、これやる意味あんのかと思ってしまう。いや意味はあるんだけ

      • 【読書日記】想像力 生きる力の源をさぐる/内田伸子

        この本、おもしろくてうおー!!となりました。 このおもしれー本を読んでわたしが思ったことはコレ。 わたしたちって壮大な伝言ゲームの世界を生きていたんだ……! 人間には想像力がある。想像力があるから過去の経験から未来を予測したり計画を立てたりできる。他人の気持ちを想像し、社会性を育むことができる。過去の経験や知識をもとに実在しない世界を想像しては無限に創作し、それを共有し、語り継ぐことができる。想像の中ではディズニーの魔法もテレビの中の井戸から這い出てくる貞子もわたしに微笑

        • 【読書日記】「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略

           このnoteに5億回くらい書いてるけどまじで会社を辞めたいと思っている。思ってるけどまあ、なにもしてない。魔王のようにやってくる明日を、明日がくるよぉ、くるよぉ、とおいおい泣いてるだけである。わたしが「魔王が来るよぉ」と泣くと、もうひとりのわたしが「坊や、それは狭霧じゃ」とたしなめてくる。この一人二役をエンドレスでやってます。定年まで自分とのこの不毛なやりとりを興じるのはいやだなと思う。この不毛の輪から脱する方法は3つ。①退職する ②悟りを開いて解脱する ③何も感じなくなる

        しがないオウエルの生態(やせたいよるに)

          会社辞めたい③満身創痍

           このあいだテレビで、美大を出たわけでもないフツウの日本人サラリーマンがピクサーでアニメーターになったはなしを紹介していた。  その人は子どものころ絵を描くことが好きだったけど、絵は学ばずフツウに大学を出て、プログラマーだかSEだかになった。ある日映画館で公開されたばかりのトイストーリーを見て、CGに衝撃を受けた彼は、思い切って新卒から2年務めた会社を辞め、専門学校に入ってCGアニメーションを学んだ。自作CGアニメを海外のコンクールに出品し、いい線いったが海外のアニメーション

          会社辞めたい③満身創痍

          パク・ジミンとわたし

           いやこれは、図々しいタイトルかもしれない。  パク・ジミンとわたしを並べるなんて、申し訳ない、と思うんだけど、きっと彼は許してくれるでしょう。あの柔らかな笑顔で、あかくぽってりとした唇から美しい歯を覗かせて、このARMYの戯言を許してくれると思うのです。  おととい三日間の旅行から帰ってきたわたしは死ぬほど疲れていた。いつもの休日ならば、6時台にいそいそと起きて支度をし、7時オープンのカフェに行って10時くらいまで本を読んでいるのだけど、昨日の朝はどうしよっかなーと思いつ

          パク・ジミンとわたし

          読書日記 親ガチャ3種盛り編

           最近読んだ2冊。少し前に読んだ「汝、星の如く」も含めて、どれも「親ガチャにハズレた子どもたちの、その後の人生」を描いたものだった。意図したわけではないのに、こういうのってよくあるテーマなんだろうか。あと、全部海辺の話なんだよな。これもよくあるんだろうか。 ○52ヘルツのクジラたち/町田そのこ  虐待されて育った主人公に突如救世主が現れ、なんとか人並みの人生を生きていたけれど、救世主が自死してしまい、救世主に救って貰ったのに自分は救えなかったことでなんかもう死にたくなり、海

          読書日記 親ガチャ3種盛り編

          【読書日記】きりこについて/西加奈子

          語り手 ねこ 主人公 きりこ 時代 現代(おそらく、平成21年頃) 舞台 団地・自宅・学校・会社  自分の世界で「もっともかわいい女の子」として暮らしていた少女きりこは、恋をした相手に「ぶすだから嫌だ」と拒否されたことをきっかけに世間に「ぶす」と「美人」の価値観があることを知り、友達の書いた漫画をきっかけに世間と自分の世界とでは認識が違うことを知る。世間で生きていくことも、自分の世界に戻ることもできなくなったきりこは、つらい現実から逃れるように睡眠障害となり、眠りつづけるよ

          【読書日記】きりこについて/西加奈子

          丸善を推す

           お茶の水と丸の内の丸善が好きすぎる。  好きすぎるので、朝から晩までいたい。もしかすると、新宿の紀伊國屋などもおもしろいんだろうか。他にもいろんな「いい本屋」があるんだろうが、わたしは丸善に何一つ不自由していない。よって、開拓しなくてもいいと思っているし、ついついこの二軒で満足してしまう。まだ出会っていない、すばらしい何かに出会うチャンスを捨てているような気も最近している。本屋にも個性があるのかもしれない。他の本屋を知らないようでは、わたしは丸善を何も知らないのと同じかもし

          丸善を推す

          むなしさの源泉を辿る旅⑦

           ならば、LSPはLSPでも、その想像の中身をポジティブにするトレーニングならもしかしたらできるのかもしれないと思った。ネガティブだって想像にすぎないのだ。いやまてよ、でもネガティブさも先天性ってこどあるのだろうか。わたしの優秀すぎる扁桃体が、全てをネガティブに捉えないと気が済まないのかもしれない。ポジティブにとらえたら死ぬ可能性があるから、いつだって最悪の可能性を想像したくてたまらない、それは生きるため!茂みからカサカサと音がしたとき、推しのキムソクジンかもしれない!って思

          むなしさの源泉を辿る旅⑦

          むなしさの源泉を辿る旅⑥

           とまあこのように、わたしは人の気持ちがわからないがゆえに常に不安だったのではないだろうか。と思った。わたしはわたしなりに読めない文字を読もうとしたり、読めないなりにやるべきことをやろうとしたりして頑張っているのだけど、その途方のなさにむなしくなったりしていたのだと思うと、そうだ、そうにちがいない!という気持ちになってくる。広い海の真ん中で、必死に犬掻きをしているようなむなしさ。その集団の中での「ふつう」がより確立されている集団の中にいるときほどもがいているような気がするので

          むなしさの源泉を辿る旅⑥

          むなしさの源泉を辿る旅⑤

           傲慢な子どもであったわたしと、傲慢ではないわたしの子どもたちとの違い。  それは、認識する世界に他人が人間として存在するかではないか。つまりどういうことかっていうと、わたしの子どもたちの世界にはきちんと他人が存在し、それぞれに人格があり、感情があり、個性があり、そしてそこにルールがあり、共存している感覚がある。だから、他人を気にかけるし、ともだちがうれしいとうれしい、ともだちが傷つくと心配、などの、変な言い方だけど、人生に登場する自分以外の登場人物も人間である、という世界で

          むなしさの源泉を辿る旅⑤

          むなしさの源泉を辿る旅④

           封印してきた自分の子どものころを思い出してみると、傲慢だったような気がする。傲慢な子どもってなんかすごいパワーワードだな。根拠はないけど自分を全く疑っていなかった。自分と意見の違う人間をバカだと思っていたふしがある。努力とかはしたことがなかったし、嫌なものは嫌だった。あらゆることをばかみたいだと思っていた。あと、支度とか準備というものもしたことがない気がする。宿題をやったという記憶も一切ないのだけど、さすがに宿題を一切やらずに生きてきた人間を見たことがないので記憶にないだけ

          むなしさの源泉を辿る旅④

          むなしさの源泉を辿る旅③

           わたしは自分の人生を封印してきた。誰にも話したくなかった。恥ずかしかったからだ。恥ずかしいという思いは、集団の価値や、集団の中での自分の価値を落とすような行動に対して生じる感情だと何かで読んだ。わたしのこれまでの人生が、わたしの価値を落とす。これが黒歴史というやつか。黒歴史ってもっとピンポイントなものかと思ってたけど、わたしの広範囲にベタで人生黒塗りされすぎてなにも語ることがないので、昔の話には全然参戦できなかった。  それが今回初めてこんなふうに自分の外に出してみて客観

          むなしさの源泉を辿る旅③

          むなしさの源泉を辿る旅②

           小学生のとき、みんなから嫌われていたし、そういえば中学生のときもみんなから嫌われていたし、思い返せば高校のときもみんなから嫌われていた。あれ、なんかこれを活字にしたことははじめてだから、はじめてこのことを視覚的に認知したけど、わたしってかわいそう!わたしを嫌っていない子もいて、そういう子はわたしと遊んでくれたり、話してくれたりした。さらに中・高で2〜3人ずつ仲良くしてくれた子がいて、もうほとんど会わないけど、結婚式に呼んでくれた。いいひと!ありがとう!短大では友だちを作らな

          むなしさの源泉を辿る旅②

          むなしさの源泉を辿る旅①

           とてつもないむなしさがこみ上げてくることがある。  それは気がかりなことがあるときだけじゃなくて、前触れなく突然やってくることがある。いつもこれってなんなんだと思っていたけど、むなしさなのかもしれない、と今ふと思った。  例えば本屋にいるとき、ふとその存在に気づいてしまう。胃のあたりが、ぎゅっと縮むような、ぷおーっと膨張するような、なんともいえない存在感を放っていることに気づいてしまう。するといてもたってもいられなくなって、本屋にさえ集中できなくなる。原因を探すけれど見

          むなしさの源泉を辿る旅①