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自動翻訳ケ・セラ・セラ

放牧しても下は雪のようで氷にちかく、動かないこと山の如し。決して私のそばにいたいわけではないが、どこへ行けというの、とでも訴えているのかな。

100年後

大学時代に、100年後にどんな仕事がなくなるか、と話し合った記憶がある。自分が何を挙げたか覚えていないが、音楽家って言った人がいたな。私の仕事、通翻訳も上位候補だろうな。

時代は変わる

ITの仕事の会場でカメラマンと話す機会があった。カメラ一筋何十年と言う方だったが、今やドローンが使えないと仕事の幅が狭まると、真剣にドローンの操作の説明を聞いていた。こんな日が来るとは思ってもいなかったのではないか。

翻訳もベタ打ちでよかった時代はとうの昔に終わり、上手く編集してプレゼン資料の見た目を整えることも求められる。つまり翻訳のスキルだけではダメで、パソコンで様々なアプリケーションを使いこなせないとならず、最近ではそこに自動翻訳ツールも加わった感じだ。どの自動翻訳ツールを使うか、文書によって使い分ける。使わないほうが早いものもあるので、その判断が大切。

何十年も前に、テスト段階の自動翻訳を使ってみてほしいと請われて、勤めていた血液測定器(血液中の電解質の値を測定)の会社が引き受けて、皆で評価したことがあった。医療英語を翻訳した日本語は、なんか吸血鬼の話のようで、おどろおどろしく、とても使えるものではなかった。

今の自動翻訳はかなり良くなっている。ただし、そのままでは使えない部分もあるので、時間をかけて見直す必要はある。これは私にはなかなか楽しい作業であるが、正誤の判断ができない、つまり翻訳する前か、した後の言語がよくわからないと難しいかもしれない。チェックしながら、通翻訳の仕事もまだなくなりはしないのかなぁと思ったりもする。

Que sera sera(ケ・セラ・セラ)ってヒッチコックの「知りすぎていた男」という映画で使っていた歌の歌詞じゃないけど、the future is not ours to see、先のことはわからないわね。(あの映画、好き!)


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