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『天狗の台所』と『狐笛のかなた』

まるで10月に戻ったかのような気温。
20度前後のうららかな過ごしやすい1日だった12月10日日曜日。

地元の本屋で漫画『天狗の台所』の3巻、購入できた!
ドラマが10月に始まるまで知らなかったマンガだけど、ドラマの映像がとても美しくて、1話目でドハマり。
どこか懐かしい自然の景色と、美味しそうな果実や野菜の数々が画面を彩り、天狗の兄弟が、淡々と、日々の暮らしと食事を慈しんでいく毎週木曜の23時からの30分間が楽しみで楽しみで、今クール私のイチ押しドラマだったBS-TBSの『天狗の台所』。

12月7日にドラマは最終回を迎えてしまって、寂しさを感じている。
主題歌の『人人』(折坂悠太)も大好きで、12月6日の配信リリースから出勤前とか、就寝前とかに、繰り返し聞いている。

原作漫画の方は、11月最終週から熱を出して寝込んで熱が下がった時にネットで購入し読み始めた。ネットだと3巻在庫切れで手に入らず。職場近くの本屋でも在庫切れ。
増刷待ちかな~とあきらめかけたけど。
本日ふとネットで実店舗の在庫を確認して、一部の店舗では在庫があることを知り、「ひょっとしたら地元の本屋にあるんじゃない」と出かけてみた。
1店舗目はお取り寄せだったけど、2店舗目で棚に並んでいるのを発見。
嬉しい!
帰宅して、さっそく読了。
物語がまだ続いていることも嬉しい。
来春次の巻が出るということで、楽しみが続く。

私には天狗の末裔が生きている世界が普通に受け入れられちゃうんだけど、終了後のドラマプロデューサーさんの言葉でドラマのジャンルが「異世界転生物」となっていて、「そういうことになるのね~」と思う。

異世界という言葉で、そりゃあ私が好きなはずだわねと納得。

原作漫画の田中相さんの作品『千年万年りんごの子』も1~3巻を休んでる時に読了。

ああ~、この方の感性、好きだ……

久しぶりに好きな作家さんが増えた、とこれも嬉しい発熱休みの副産物。

実は書くより読むほうが好きな私(好きなものを読んで、それだけで生活できれば良いのにと思うけど、現実はシビア)。
ジャンルは問わず、食指が動けば読むけれど、ファンタジーは特に大好物(SFもミステリーも大好き)。

そんなファンタジーの、その世界観が本当にスゴイと思う日本の作家さんの筆頭が上橋菜穂子さん。

きっかけは小学生だった娘経由の守り人シリーズだったからもう20年以上ファン。

そんな上橋菜穂子さんに『狐笛のかなた』という作品がある。
上橋作品の中でも私の一押し。
珠玉の愛の物語。
異世界&異能&異種婚譚なのだけれど、人間の業の深さと愛の深さを思い知らされる、何度読んでも号泣してしまう作品。
野火と小夜が愛おし過ぎる。
(思い出してもうるうるする)

『天狗の台所』の世界観に浸っていると、なんとなく『狐笛のかなた』の世界を思い出してしみじみしてしまう。

新しい才能の発見もまた嬉し。

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