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建築と食べ物ばかりのスペイン旅行〜建築 in マドリード編〜

前回、前々回からまとめているGWのスペイン旅行。

今回はマドリードで見た建築編です!


マドリード編

1.  ソフィア王妃芸術センター

18世紀に建てられた病院を美術館としてコンバージョンしたもの。石造のファサードに付属するガラス張りのエレベーターシャフトが印象的です。

内部は回廊型になっていて廊下の雰囲気もとっても素敵!18世紀に4階建ての建物を作るってすごいなぁと思いながらぐるぐる見てまりました。やっぱり、地震の有無が建物の形式に与えている影響は多いんだろうなぁ…。

回廊空間も美しい

建物も素敵ですが、思いがけず展示の内容が良すぎました!

コルビジェガルニエのスケッチの原本や、建築模型、バルセロナパビリオンの建設当時の写真、ガラスの摩天楼のスケッチなどなど…。これまで学んだ物の実物が目の前にある!!!!

リアルに「うひょー!」っと小さく声を上げながら、手で触れていまいそうになるのをグッと我慢して舐めるようにして見てきました。

この画角のガラスの摩天楼のパースは初めて見た

この美術館の最大の目玉はピカソのゲルニカです。これまで何度も美術の教科書やネットでも見てきましたが、現物を見ると迫力が全然違います。

絵の勉強はしてきてないので良し悪しが分かる目も持っていないけど、ゲルニカの鬼気迫る感じや力強いメッセージは素人にも分かる気がしました。すごい絵って、すごいんですね。

ゲルニカの他にもピカソの絵や彫刻が当たり前のように展示されていたり、ダリの絵も普通に飾られていたりして、「ヨーロッパの美術館、半端ねぇ…」と恐れ慄きました。

ちなみに、ソフィア王妃芸術センターに行く際には、事前チケットを購入して開館前の朝イチから並んでおくのが絶対オススメです!!!

私たちは開館15分くらい前に到着しましたが、すでに当日チケット売り場には長蛇の列ができていて、事前チケット専用入口にも列ができていました。

1.5時間ほど滞在して美術館から出てくる頃には、行列はどこまで列が続いているか分からないほどの長さに…。

効率的に旅程をこなすためにも、朝イチでの訪問がいいと思います!

2.  カイシャ・フォーラム

ヘルツォーク&ド・ムーロンによって設計・改修された美術館です。

外観を見ただけなのですが、今回も、浮いてる

レンガブロックのボリュームが宙に浮いている構成
重そうな金属の浮遊感と向こうに見える緑が良い感じ

レンガブロックの重そうなボリュームが浮いてたり、向こう側の歩道が目線と同じレベルにあったりすると、なんかいいですよね。(語彙力が足りないので、なんかいい。)

中に入らずとも、建物のあっち側とこっち側がつながっている雰囲気や、水の流れる音に癒されて、街とつながる建築のあり方の一つの答え方はこうだよなぁと思いました。

スペインでヘルツォーク&ド・ムーロンの建築に2箇所も訪問できるとは思っておらず、想定外の嬉しさでした。

3.  マドリード王宮

コッテコテのバロック調?ロココ調?をこれでもかと目に焼き付けさせられた、マドリード王宮です。

前日に慌ててチケットを取ったため、現地アテンドの英語ガイド付きでしか入場できず、必死にスペイン人ガイドの英語に食らいつきながら見学しました。

建物の内観はまさに王宮。幼稚園生にお姫様の住むお城を想像しなさいと言って頭に思い浮かべるお部屋そのものだったと思うほど、キラキラで、ゴテゴテ。

余白を感じる隙がないほどの装飾の嵐

壁を埋め尽くす装飾にもそれぞれ意味があるらしいと、英語の解説を聞きながらなんとなく理解しながらも、(なるほど、何事もやりすぎると、下品になるのだな…)と、教訓を深めながら歩き続けました。

正直、胸焼けするほどのゴテゴテの装飾の嵐です。笑
(わたしは、根っからの機能主義者であり、構造主義者なので、受け付けないだけだと思いますが…)

うわー…と半分引きながらも、当時は最先端であったであろう東洋主義の部屋が現れるとアジア人としてはやっぱりテンションは上がるし、装飾一つ一つの技術力はすごくて驚くし、見どころばかりでした。

今回の反省点は早めにチケットを取らなかったこと。英語の解説のリスニングに必死に食らいつきましたが、半分理解できたかどうか怪しいかも。

一方で、ガイドの解説があったからこそ着目できた点もたくさんあって、詳しい人と回る方がこぼれ話など聞きながら面白く回れると思います。

王宮に行かれる方は早めに予約して、日本語ガイド付きをオススメします!

4.  マドリード空港

まだ日本に帰りたくない…と思いながら向かった空港に到着した瞬間、テンション爆上げでした。

リチャード・ロジャースが設計した、カラフルな鉄骨と木の曲線屋根が美しいマドリード空港です。

木の波型と鉄骨のグラデーションが綺麗

国際空港みたいか巨大な公共施設に、ここまで大々的に木を使ったり、カラフルな色使いをした建築の事例は日本にはないですよね。

建物を構成するルールはとても単純で、同じ形の繰り返しなんだけど、色の変化を持ち込むことで空間は単調にならなくて、うまいなぁ〜と思いながら飛行機を待っていました。

日本ではあまり見ない、色の効果的な使い方だと思います。 

最後までいい建物を見られるなんて、なんで良い国なんだ…!と噛み締めながらスペインを後にしました。


スペインを訪れる前には「マドリードは見どころもないし、トレドとか周りの街に行った方がいいよ!」と周りの友人に言われていたんですが、全くそんなことありませんでした。

滞在期間は2日間で、建物を見る以外にも街歩きをしたり、チュロスを食べたり、フラメンコを見たりしていたので、むしろ時間が足りないくらい!

時間があれば闘牛も見てみたかったし、行きたい美術館たくさんありました。

有名な観光地は事前予約必須なので、しっかりと旅程を立てて訪れてみてください!

次は美味しかったご飯編をまとめたいと思います!

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