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小説「潜れ!!モグリール治療院~第8話 うるさいのはどっちかだけにして~」

酒池肉林は人類の夢だなんて昔から言われている。
その言葉には山のような黄金とか神をも凌ぐ叡智とか、それこそ永遠の生命とか、そういうものをも上回る圧倒的に甘美な響きがある。もし並ぶものがあるとすれば、それはきっと食べても食べても減らない丼と、飲んでも飲んでも無くならない酒樽だけ。無限の丼、無限の酒樽、酒池肉林、それが人類の目指すべく三種の神器なのだ。
だから当然、人類の夢と言われていることに異論などない。

ないはずなんだけどさあ……。

「キレてるよっ! キレてるよぉっ! 二頭の新時代来てんのかいっ!」
「仕上がってるよっ! 仕上がってるよぉっ! その足、ゴリラみたいだよっ!」

なぜかわからないけど森の中でオバケみたいなマッチョが立っていて、マッチョがポーズを取る度に他のマッチョが妙な掛け声を叫んでいる。
酒池肉林の肉林は木々の間を歩いてくる筋肉のことじゃない。串に刺した肉が積み重ねて樹木みたいになってる、それのいっぱい版、みたいなののはずなのだ。
謎の筋肉大博覧会のことではないのだ、きっとおそらく絶対に断じて。
「ふんっ!」
「いよっ、ナイスバルク!」
「腹筋が地割れ起こしてんのかいっ!」
マッチョが自信満々な顔をしながら、私にご自慢のご立派な筋肉を見せびらかしてくる。
こんなの絶対酒池肉林じゃない!


・ ・ ・ ・ ・ ・


少し前のこと、私は新たに仲間になった詐欺師で偽造師でダークエルフで胸が大きい美女、クアック・サルバーと一緒に冒険者の街スルークハウゼンへの帰り道を進んでいた。帰り道といっても町は遥かに遠く、最短でも数週間はかかる程度に離れていて、どうせすぐに着かないからということで冒険のノウハウを教わっていたのだ。
そう、私はまだまだ新米冒険者なのだ。職業はウルフヘズナル、狼の毛皮を被った狂戦士。戦闘力にはかなりの自信があるけど、まだまだ大自然に意図的に手を加えられた深く長い迷宮のことはよくわからない。
ちなみにスルークハウゼンに帰りたい理由は狼の毛皮の回収。なんか被ってないと落ち着かないし、いまいち気合いが入らないから攻撃力もそこそこしか発揮されない。それこそ陸に上がった河童、砂漠に打ち揚げられた鮫くらいしか役に立たないのだ。
ほんとはもうちょっと役に立つけど……。

「ヤミーちゃん、まず最初に地図の書き方を覚えて欲しい。地図が書けない冒険者なんて、どんなに強くても半人前以下だからね」
冒険者は地図が書けないと駄目らしい。地図が無ければ目的地に辿り着けないし、仮に誰かが書いた地図を買ったり奪ったりしたとしても、敵は大自然に暴れ回る魔獣にその他諸々、いつの間にか獣道が埋もれて消えていたり、知らない道が切り拓かれたりしているのだ。だから自分の目で見て書き記した地図以外は信用できない。
つまり自分で地図書けない者、即ち迷子になって死ぬしかない、なのだ。
「あとは食べられない植物とか毒を盛った生物とか、罠の見抜き方とか色々あるけど、そういうのは追い追いだね。最優先は地図だよ」
クアック・サルバーがどれどれと私の手元を覗き込み、嘴の仮面の上からでもなんとなく想像がつく、絶妙に困った表情を浮かべて、
「出来れば私にも読めるようにお願いしたいかな」
私にしか解読できないらしい線と絵だけで出来た地図を見降ろしながら、嘴の先からぶほほっと苦笑なんだか溜息なんだかを吐き出している。

そんなやり取りをしながら森を抜け、遺跡の丸ごと沈んだ湿地を進み、巨大な岸壁と砂丘がそびえる砂漠を越えて、蟻の巣のような地下道の拡がる荒野を渡り、時折遭遇する獣を追い払ったり、毒のある虫から逃げたり、そういうのとは一線を画した異様な姿のモンスターをぶちのめしたりの日々を送る内に、なんとなく地図の書き方も習得してきた。
何事も習うより慣れろというけど、やってみれば身に着くものなのだ。
地図の書き方以外も、例えば水の確保の仕方とか、毒のある植物の基本的な見分け方とか、獣に追いかけられない糞の始末の仕方といった冒険に必要な技術なんかも。
クアック・サルバーはうさんくさい奴だと内心思っていたけど、味方としてはそんなに悪くない。覚えるものの優先順位をはっきりさせてくれるし、書類と言葉を媒介にした魔法は、強制的に敵を追い出したり無力化したりとなにかと便利だ。
無駄な体力を消耗せずに戦いを避けられるのは、正直かなりありがたいのだ。こんな先の見えない迷宮の中だとさらに。


気がつけば場所は第1の迷宮と呼ばれる紅玉の大密林も目の前。
新米冒険者向けの比較的調査が進んでいる場所ではあるけれど、私たちが踏み込んだ場所はそれほど人の入り込んでいない場所らしく、町に近いからといって油断はできないのだ。
特に密林という場所は、視界が悪くて他の生き物も多い。ということは危険だって多くなる。
今まで以上に警戒心を高めながら、右を見て左を見てさらに後ろや上にも目があるような注意深さで、ゆっくりと木々の間を進んでいると、少し開けた草むらの真ん中にありあわせの材料で建てたような小屋と平べったい岩が置いてあり、周囲に大小様々なテントが立ち並ぶ、明らかに人の手が入った場所に辿り着いた。
そこでは何故か全裸に等しいくらいに露出の多い、全身の筋肉に異常に発達したマッチョな男たちが、互いに変なポーズを取って筋肉を見せ合っていて、その周りでは冒険者らしき人たちがほぼ全裸筋肉たちに妙な呪文を唱えている。
私知ってる、こういうの原始宗教っていうんでしょ。

「キレてるよっ! キレてるよぉっ!」
なにが切れてるの? 頭の線? それとも血管?

「二頭がいいねっ!  山岳地帯みたいだねっ!」
なにがいいの? ここは森林地帯だけど、そんなに高い山はないよ?

「いよっ、腹筋亀甲羅!」
フッキンカメゴーラってなに? なんの呪文?

まったくわからない謎の儀式が目の前で繰り広げられてるけど、この人たちに近づいてもいいのか、避けた方がいいのか。
町までの距離は最短であと数日、クアック・サルバーが言うには4日はかかる。食料と水を補給しておきたいところ、ちょうど目の前では何故か冒険者向けの屋台も出ている、せめて今ここでそれなりの量を食べておきたい。
「ねえ、クアック・サルバー、こいつらって……」
「仕上がってるよっ! お前の背中、仕上がってるよっ!」
クアック・サルバーはいつの間にか変な儀式に混じって、背中に力を籠めるほぼ全裸のマッチョに妙な言葉を掛けている。
え? どういうこと? 宗教関係者だったの?
故郷のじいちゃんから都会は怖いところだから、宗教と怪しい儲け話を持ち掛けてくる奴は地獄の果てまで追いかけてでも叩き潰せ、と教えられている。もしそうなら少し話は変わってくる。

「ん? ヤミーちゃん、ビルダーを見るのは初めてなのかい?」
「……ビルダー?」
ビールの親戚かなにかだと言うつもりなら、ビールに土下座するべきだと思うけど、ビルダーって何?


説明しよう、ビルダーというのは筋肉を愛し、筋肉に己の人生を捧げ、筋肉を最高の状態に仕上げる者のことである。
元々はひとりの冒険者から始まった。その男は武器術にも体術にも秀でていたわけではなく、魔法の才もからっきしだったが、上背があり力が少しだけ強かった。彼は他の名立たる冒険者たちと肩を並べるために体を鍛え続け、やがて素手で魔獣と渡り合えるほどに筋力を高め、それでもなお体を鍛えることをやめなかった。
いつからか町の人たちは彼の異常に発達した筋肉を褒め称えるようになり、彼自身も力ではなく筋肉を膨らませることが目的となり、同志とも呼ぶべき筋肉愛好家たちと定期的に鍛錬の結果を見せ合う筋肉大博覧会なるイベントを開催し、急速にその手の者たちを増やしていった。
冒険者たちを中心に成り立つスルークハウゼンと鍛えることは親和性が高く、力に憧れる若者たちはこぞって体を鍛え始め、彼を筆頭に筋肉愛好家たちと筋肉鑑賞家たちは急速に増えた。その結果、筋肉を愛する者たちはより一層見栄えのいい鍛え方を追及するようになり、鑑賞家たちは筋肉への憧れを胸に抱きながら、愛好家たちの努力の結晶を審美するようになったのであった。

「そしてある時、誰かがこう言ったのだ! 彼らはもはや鍛えているのではない、体を創造しているのだ、と! そうして我らは体すなわちボディを、創造つまりはビルドする者、ボディビルダーと呼ばれるようになったのであーる!」


オバケみたいなマッチョな体型の連中の中でも、特に背も高くて不自然なくらい凹凸のはっきりした、坊主頭でよく日に焼けた褐色肌で口の上端からナマズみたいな髭を左右に生やしたマッチョが、いつの間にか私たちの前に立っていて、訊いてもいないのに長々と講釈を始めたのだ。
おまけに講釈の間中、ずっとあらゆる部分の筋肉を強調するポーズを取り続けるのだから、見た目にもやかましくて、説明が終わる頃には若干うんざりしてしまっている私がいるのだ。
ええい、うるさい。うるさいのは声か筋肉かどっちかだけにして。
「おや? そちらの小さいお嬢さんは筋肉が好みではないのかね!? おおう、そちらの嘴殿は積極的ですな!」
目を細めて本能的に距離を取る私の横で、クアック・サルバーが目の前の筋肉をベタベタと触っている。一体なにが楽しいのかわからないけど、他人の趣味にとやかく言うつもりはないから別にいいんだけど。

「ふむ、しかしだね小さいお嬢さん、君も中々のいい筋肉を持っているぞ! 細いがよく引き締まった良い筋肉だ、73点といったところかな!」
オバケマッチョが私の背中を勝手に撫で回して、筋肉の付き方を確かめてくる。
年頃の女の子の背中を許可なく触るのは、あまつさえ肉付きを語ろうなんてのは、万死に値する罪なのだ。
背中を触るために位置の下がったオバケマッチョの顎に向けて、思い切り拳を振り回す。狼の毛皮無しだと拳の威力なんてたかが知れてるけど、それでも人間相手なら十分に決定打だ。拳を通じて確かな手応えを感じながら、肩から拳の先までを槍でも投げるようにしっかりと振り抜く。
なのにオバケマッチョは首を大きく揺らしたものの、ふむーと変な鳴き声みたいな音を漏らしながら向き直り、顎を優しく擦りながら私に視線を向けてくる。

「ナイスパンチだ、お嬢さん! しかしまだまだ鍛え方と体重が足りんな! もっと肉を食って筋肉を増やしなさい!」
歯を剥き出しにしたにこやかな笑顔で親指を立てて、びしっと肘まで伸ばして握った拳を突き付けてくる。
まさか効いてないの? 顎の骨を砕く勢いで殴ったんだけど。
「不思議かね、お嬢さん。しかし答えは簡単、俺の筋肉が君の筋肉を上回った、それだけなのだ! 分厚く強靭な筋肉はあらゆる衝撃を吸収し、柔らかくしなやかな筋肉はどんな敵をも打ち倒す!」
オバケマッチョがその辺に落ちてある岩を掴み、上空に放り投げて、大きく振りかぶった拳を打ち込むと、ふたつみっつに砕いて割ってみせた。
「筋肉は最強の矛でありながら、同時に最強の盾でもあるのだ! どうだね、お嬢さん!」
「その前腕筋、攻城兵器みたいだねっ!」
「僧帽筋を要塞化してんのかいっ!」
周りのほぼ全裸筋肉男たちの掛け声もうるさく、さらに目にやかましいオバケマッチョの筋肉が、ポーズを取る度にびくんびくんと躍動している。

「どうでもいいけど、勝手に女の子の背中を触らない方がいいよ」
「ふむー、それで先程のパンチを……失敬した! 俺は筋肉には詳しいが、その辺りの機微には疎いのでな! 筋肉以外は何もわからぬ! ぎゅぁっふぁっふぁっふぁっふぁ!」
奇妙で独特の癖のある笑い方をしながら、オバケマッチョは頭を下げ、お詫びになにか奢ろうということで、周りの全裸筋肉男に命じて屋台から適当に食糧を見繕わせる。
食糧が手に入るなら、さっきの無礼は許そう。私だって鬼じゃないのだ。

「そうだ、折角だから筋肉大博覧会を見ていくといい!」
「やだ!」


~ ~ ~ ~ ~ ~


「というわけで、貰ったわけだけど……」

私とクアック・サルバーの手には、ずっしりと重たい鉄の塊がひとつずつ握られている。
お土産にと渡してきたオバケマッチョが言うには、これはダンベルという主に腕や肩回りを鍛えるための道具で、かつてまだ細かりし頃の奴が使っていたもの。出会いと筋肉への乾杯の代わりのダンベルなのだ。
要するに邪魔過ぎて今すぐ捨てたいわけなのだ。

「え? 捨てちゃうのかい?」
「だって邪魔だもん」

なにがなんでも捨てるぞっていう堅い意志と共にダンベルをぶん投げた先には、釣りをするのにちょうどよさそうな大きさの泉があって、ざぶぉんと豪快な音を立てて鉄の塊が水面を貫いた。
すると不思議なことに、水面を何重もの波紋が拡がっている中、ゆっくりと静かに右手に金色に輝くダンベルを、左手には銀色に光るダンベルを掲げた女が現れたのだ。
女は上半身は透き通るような白い肌にしっかりと鍛え上げられた体つきで、下半身はよく見えないけど魚の下半分のような異形。いわゆる亜人種で、人魚とか半魚人とか呼ばれている者だと思う。
生態はよくわからないけど、もしかしたら人間を食べるかもしれないし、もしかしなくても水の中に引きずり込まれたら厄介過ぎる。水の中にいたということは、水中でも長時間呼吸を止めれるということ。大きな魚に腕が生えたようなものなのだ。
いつ襲いかかられても対応できるように、威嚇の意味も込めて熊手を構えて、1歩2歩後ろに下がって泉から距離を取る。

「あなたが落としたのは金のダンベルですか? それとも銀のダンベルですか?」
なにを言ってるのか、この女は。私が捨てたのは鉄のダンベルだけど、金や銀と答えたらくれるのだろうか。
鉄の塊は荷物でしかないけど、それが金の塊だと荷物だと思わない。同じ重さでも立派な戦利品に早変わり。
ならば試してみる価値はある。もちろん私の答えはひとつだ。
「金のダンベル! 金のダンベル落した!」
「あなたは嘘つきですね。嘘つきにはダンベルを返してあげません、このあと泣こうと喚こうと後悔しようと、一度口にした言葉は戻せません。自らの愚かさを、その貧相で薄っぺらい胸にでも刻みつけて、明日から惨めに過ごしなさい。この無乳のションベン小娘がっ!」
私の正直な言葉に対して、半魚の女は嫌味のような意地悪めいた返事をして、おまけに唾まで吐き捨てて、水の中へとゆっくりと沈んでいく。

「まあ、いいんじゃないの? 捨てたかったわけだし、怒られなかっただけでも」
「そうだね」

私はにっこりと笑って、泉の中に手当たり次第に大きめの石や倒木や、クアック・サルバーの持っていたダンベルまで投げ込み、険しい顔をしながら水面から飛び出してくる半魚の女の、人間と魚の胴の境目が水から出た瞬間を狙い澄まして、気に前に跳んで距離を詰めながら熊手を大きく振り回す。
大きく遠心力を乗せた熊手は、先端の爪を半魚の女の横腹に食い込ませて、熊が力任せに獲物を引き裂くように下半身を水中から引きずり出し、ちょうど振り抜いた先で胴を真っ二つにして上半分を遠くへと放る。
その姿は哀れではあるし、よくよく考えたらゴミを捨てられたわけだから、嫌味のひとつも言いたくなるのかもしれない。
「でも私に唾を吐いたのは別だ!」
水面にはぷかりと魚の下半分が浮かび、離れ離れになった人間の上半分は何も言わずに地面に転がっている。これが必要以上に相手を馬鹿にした者の末路なのだ。


それから泉の底を熊手を伸ばして探ってみたけど、出てきたのは私が捨てた鉄のダンベルや錆びて使い物にならない剣や斧ばかりで、金のダンベルも銀のダンベルもさっぱり見つからない。
仕舞いには泥とか水草とかそんなのしか出てこなくなって、腕も限界なくらいつかれるし、心も完全に圧し折れてしまう。
「なーいー! もうやだー!」
「諦めるしかないかもね」
「やだ! 金の塊欲しい!」
クアック・サルバーは呆れたように釣り用の網で水底を浚い、泥と水草だけが絡まった何の成果も得られなかった網と私を交互に見下ろして、やれやれと溜息混じりに漏らす。

「そういえば知った顔の中に、こういうのが得意なのがいたね。なんて名前だったかな、ぶっころすみたいな物騒な響きの名前だったんだけど」
私にもそんな名前の知り合いはいない。いたとしても、この場にいないんだからいないのと一緒だ。

「こっちこっち、こっちの泉に正直に答えたらいいものくれる女神様が……あれ?」

遠路はるばるやってきたと思わせる、全身が汗と泥で汚れた若い冒険者たちが、泉とその傍らで千切られている半魚の女と魚の下半分に、視線を行ったり来たりさせる。
まさかと思ってるだろうけど、そのまさかだよ。泉の女神様とやらは数時間前に私が倒したの。
「もしかして君がやったの? なんで?」
なんでと聞かれても、唾吐かれたからとしか答えようがないけど。
「おい、どうする?」
「とりあえず試しに剣を捨ててみよう」
「そうだな、せっかく遠回りしてまで立ち寄ったわけだし」
「頼むぜ女神様、黄金の剣をくれよ」
試しに古びて使い物にならない刃毀れだらけの剣を放り込むが、もちろん女神など出てくるわけがなく、実際に数時間前まで女神だった物体は、その辺で転がったままだ。

がっくりと肩を落とす冒険者たちを見てると、別に悪いことをしてないのに、なんだか申し訳ないというか気の毒な気持ちになってくる。
かといって私に出来ることなんて限られていて、それこそ剣の代わりになるような武器、例えば重くて硬くて破壊力のある鈍器のようなものを渡すしかない。

「そうだ、これでよかったらあげるね」

私は笑顔でダンベルを手渡して、さらにがっかりと、ついでに重みで外れるくらいに肩を落とした冒険者を元気づけてあげたのだった。


(続く)


<今回のゲスト冒険者>

モスト・マスキュラー
性別:男 年齢:37歳 職業:ビルダー

【クラス解説】
▷立派な筋肉を持つ者。極めし者は石像よりも衆目を集める芸術品なのである。

【クラススキル】
☆筋肉の王
➡積み重ね続けた鍛錬で筋肉の性能を大幅に高める、筋肉はいつだって裏切らない

【取得スキル】
・肩にちっちゃい重機
➡乗せてる、筋肉街道大工事
・背中に鬼神
➡宿してる、筋肉討伐大遠征
・大根おろし
➡下ろせる、筋肉厨房営業中

【装備】
☆筋肉(武器、固定)
⇨筋肉は時に剣よりも強い武器となる
☆筋肉(全身防具、固定)
⇨筋肉は時に鉄よりも堅い防具となる
☆筋肉(装飾品、固定)
⇨筋肉は時に金よりも輝く宝石となる


ー ー ー ー ー ー


というわけでモグリール第8話です。
筋肉と暴力の回です。前シリーズではひとりパンクラチオンなんて創作職に就かせていましたが、今回はシンプルにビルダーにしました。
ちっちゃい重機乗せていきましょう。

ダンベルはいざという時に筋肉たちを呼ぶ召喚アイテムにでもしようかなとか思ったのですが、筋肉を召喚する話とダンベル捨てて女神を怒らせる話とどっちにしようか迷って、どうせ召喚するならもっと変なものがいいよねと後者にしました。
なので普通の鉄製のダンベルです。

最近めっきり暑いです! 話があっちゃこっちゃするのはきっと暑さのせいなのです!
あとエアコンのリモコンが壊れました!

悲しいです! えーん!