最初は雑用から

一人前になるには洋菓子５年、和菓子１０年と言われています
これは一通り覚えるのにかかる年月なんだそうです
和菓子は種類が多く作り方も多岐にわたるため、洋菓子の倍の年月になるそう。

私は単純に「１０年で一人前になれるなら１０年やるか！」と思ってやっただけです…
最初の1年目は雑用係りでした。こういうのは必要ないよなあと当時も思ってました。

技術を持ってるんだから先輩が雑用すればいいのにって
1年目からガッツリ教えて早く技術身につけさせれば戦力になって助かるのでは？と。

２年目は機械出し。機械から出てくるお菓子をひたすら取るだけ。
３年目でやっとお菓子に触らせてもらえたといういつの時代の話？という経験をしました。

家が菓子屋でも何でもないので修行ってこんなことするんだ⁉︎
こんなんで１０年で一人前にまで辿り着けるんか？？と不安で仕方なかったです。

もちろん雑用係りの時も、機械出しの時もわけわからん状態だったとしても職人さんのやってることをそのまま完コピするように練習、練習しましたけどね。
練習しすぎて腱鞘炎になり、先輩に雑用で腱鞘炎ってなんやねんと言われるほど。もうそれほど必死だった。

まさに職人さんの技術を見て覚えて盗む！というやつです
全く盗めてもないけど、何かしないとと焦ってたので…
いや、はよ教えてあげて〜って言いたい。

お店によって違う

他のお店に行ってわかったのはやり方や考え方はお店によって違ったこと。

次に行ったお店ははよ覚えろと言わんばかりに教えてくれて毎日メモ取るのに必死でした。

前が盗みみて練習して覚えるみたいなことしてたのでベテラン職人さんに
「今どき盗みみてるやつ久しぶりに見た‼︎小僧の頃を思い出す笑」と爆笑されました。

１０年やってみて思うこと

必要か否か？であれば必要ないと思います。
ここまでしなくても笑笑と正直思う。

でも自分で１０年やると決めてやり遂げる…
この過程だけは自分には必要だったなと思うだけです

すぐ飽きたり、諦めたりする性格だったので
何かに打ち込むことも和菓子に出会うまでなかったのでその点では
あの１０年があったから今も頑張れるなという自分の中の芯みたいなものを作れたのでその点ではよかったなと思えますね。