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身近にいた孤高の人

先日、パーティーに出席したときの話。
そのバーティーで知り合いのAさんに「☆さん(スターさん)を紹介してください」と言われた。☆さんもパーティーに出席していたので「もちろんです!」とその方を探しにいき、みつけて声をかけた。
通常なら「☆さん、こちらAさんです」って紹介から始まるところだけど、目の前に☆さんがいらした瞬間、Aさんは「ぼく、いつも拝見してて」と話し出した。
それからAさんは「同じ現場にいて何度か顔を合わせたことがあります。オーラがあるというか華があるっていうか、そこにいるとひとりだけ違うんです」と大絶賛が続いた。
落ち着いたところでBさんにAさんのことを紹介したけど、その後もBさんは絶賛を続けていた。
こんなにも同性をかっこいいと言わしめ、華があると言われる気分てどんなだろうかと思いながら2人の会話を聞いていた。
ふと、Aさんをみてみると相槌を打つ程度。
へ~、そんなもんなんだ。

後日、絶賛された☆さんに連絡をして「あれだけ同性にかっこいいとか華があるとか言われてなんとも思わないの?」と聞いてみた。
すると返信は、「そりゃうれしいですよ!女性に言われるより何倍もうれしいです。でもキャッキャする年齢じゃないしね」という。
ふむ~これがかっこいい人のかっこいい回答なのかと感心した。

☆さんと私は10年ほど前に仕事で知り合った。
その仕事は信じられないくらいに忙しく、当然☆さんとのやり取りも濃厚なものだった。
当時の☆さんはものすごく生意気で、年齢も私より10歳下で「どうしてそんなに強いんだろう」と思っていた。

”強い”
彼を表現するにはこのことばが一番合う。
押しも強い、やり方も強い、精神も強い。負けない、引かない。
敵も多いと想像に容易い。だけど強い。弱いところはみたことがない。
その彼が会社をやめると知り合いから聞いた。
本人に確かめようと思うものの、驚きとショックで連絡できなかった。

10年の間、一緒に仕事をしたのは3年くらいで、1年ほど前にまた一緒に仕事をするようになった。濃厚な3年間で、私にとって彼は同士なんだなぁと、彼が去ることで強く感じた。
再開したとき「暇なら資格取ってください。資格は名刺代わりになります。必要かどうかは相手が決めるんです」と言っていたのは、自分が辞めるからだったんだね。

今度ゆっくり話す時間があるので、気持ちを話してみよう。




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