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焼酎の弾込め|日々の雑記#68

「用法・用量を守って正しくお使いください」

名言です。酒もクスリも様々な発明も、正しく使う分には問題ありません。宇宙を目指す分にはロケットですが、狙って人様の敷地に落とすから、ミサイルなんて厄介なシロモノになるのです。

お酒だって呑み過ぎなければいい人ですし、クスリだって上手にやれば逮捕病気のリスクが下がります。なのに大量摂取や目的外に使うから、色々と面倒事が起こるのでしょう。
元は世のため人のためと生み出されたものたち。そのおかげで苦労するなんて、つくづく因果と思います。

すると「電気で動くマッサージ器の役割は?」なんて声が聞こえてきますが、これはきっと幻聴。世の中には白黒つけず灰色に、むしろピンク色の方がいいこともたくさんあるのです。生きるって本当に難しいですね。

つまりは周りに迷惑を掛けない程度に酔っ払って、読書でもしながら穏やかに暮らしたいのです。多くを望んでいる訳じゃありません。

そのためにお酒と本は欠かせませんが、

高まる物価、懐が大寒
読みたい新刊、買えずに図書館
素面の暮らし、何とも困難
読むのか呑むのか、迫られる決断

てな状況が近づいています。
まだ、韻を踏む余裕はありますけれど、文系アルコール中心主義者にとって物価高は、ハムレットぐらい悲劇なのです。

さて、これから来るであろう大増税時代。お金を遣わないってのもひとつの選択肢なんでしょう。ですが小商いを目指す身としては、しっくりきません。いつか、人様からおあしを頂こうとしているのに、自分がしわいのって美しくないと思うのです。

だからいつも買う缶の酎ハイから、でっかい焼酎に切り替えました。仕入れ量を増やすことでコストを減らす経営者的視点。
結果、酒も呑めるし本も買える、さらには税収も増えるで三方良し、タケモトピアノばりにまあるく収まりました。財務省の皆さま、良ければアドバイス致しますので、電話してちょ〜だい。

こうして我が家にやって来た期待の大型焼酎。
適切な用法に従って、間違っても気化吸引や直腸摂取は致しません。さらに普段以上に呑んでしまったら元も子もないので、容量も守ります。

そのままでは手元が狂った体で、濃い目に作るに決まってます。ですから予め一合瓶に半量ほど入れ、水を注ぎ前割りしました。呑むときにはこれを炭酸水で割れば、ちょうどいい度数の酎ハイが出来上がり。我が家の冷蔵庫には、そんな実弾が3発ほど仕込んであります。

引き続き、世の中は混沌としております。
無理を通せば道理が引っ込むのはその通りで、呑み過ぎれば宿酔いになるくらい自明なことです。

ですから用法・容量を守っていけば、次と次、またその次の世代くらいには、薄明かりの未来を繋げられる気がするんです。

百年先に熟成したお酒を届けるため、ちょいと弾込めしてみませんか。

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次回は1月29日(日)12:00〜16:00で店番に入ります。
もしもお江戸の東、城東地区にいらっしゃる用事がありましたら、ぜひ足をお運び頂ければと思います。

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