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夢で呑む酒|日々の雑記 #94

雨の千駄ヶ谷、ほろ酔い気分で駅に向かいます,夜の空気と雨粒に微かな春。もうちょっと呑みたい気持ちでしたけれど、大人しく電車に揺られ帰りました。
暖かくなってきたとは言え、ハシゴ酒からのゴロ寝は時期尚早。植木等よろしくスーダラ節をキメるなら、GW過ぎがお勧めです。

この日はお声掛け頂いたイベントで、色々な方の話を伺いました。麒麟山の伝統辛口、原酒のソーダ割りを頂きながら聴くのは、学生さんの専攻や将来への想い。それに大人たちが語る、本やお店づくりのこだわり。
なんとも良い気分で過ごしているとセカンド自分が現れて、会場からの洒落乙な眺めに、この場所で何かイベントが出来たらなんて考え始めました。みなさんの熱に、ふわりと浮かされたのかもしれません。

ビルの5階、間近に臨むは国立競技場

脳内討論会であれこれ意見を出し合いましたが、一日限りの席亭、興行主になって、落語会を開くとか楽しそうですね。

夜もいいですけど、やるなら明るい時間と思います。軽く一杯やりながら落語を聴いて頂き、そのあとは三々五々、夕暮れの中をお好きなように別れていくんです。最後のお客さんを見送って、片付けのあとに一人薄暗い部屋で小瓶の栓を抜く。ああ、なんて上等なシチュエーション。会場の余韻と窓からの眺めを肴に呑むビールは、どんな味わいでしょうか。

と、結局はお酒を呑む算段ばかりで面映ゆく、赤くなってしまいます。念のためですが、アルコールの作用ではございません。私は呑むと白くなるタイプです。

まあ、想像するだけならお金は掛からないから気楽なもんです。あくまで夢の話ですから、お客の入りも心配する必要ございません。
だもんで実現可否は置いといて、イベントのイメージを好き勝手述べさせて頂きます。

場所は千駄ヶ谷ですが、時期はそうですね、夏の盛りがいいですね。チケットはワンドリンク付きの2,000円、15時オープンの16時開演。
駅からの道すがら、汗をかきかきやって来るんです。会場は5階、エレベーターはありませんから、到着する頃にはいい具合に喉が渇いているはず。まずはチケットで一杯やって、一息ついて頂きます。
開演までは私のミックスリスト「酒の日々」を流しながら、枝豆でも軽くつまんでもらいましょうか。
やがて開演の時間になり、出囃子を流したら噺家さんの登場。お酒の出てくる演目は色々とありますか、やっぱりここは「夢の酒」ですかね。
落語を聴き終えたら、冷や酒と夏野菜の浅漬けを用意しておきます。残った空気感に浸って頂き、落ち着いたところで散会となります。

それにしても酔えば現実の枷が外れ、心の自由度が増していい塩梅です。酔っ払いの空想ではありますが、イメージ出来ることは、大概が叶えられるといいます。

何だか楽しくなってきました。

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