転機

25年前の話です。
勤めていた一貫校の各科(幼稚園、小学校などを、一貫校では科と呼んでいました)から
それぞれ1名ずつ代表を出し、3週間、
オーストラリアの学校を訪問するメンバーになりました。

当時、息子は4歳。娘は1歳。
子どもを置いて離れる不安と、
代表という責任で、
過敏性大腸炎になってしまうほど
プレッシャーを感じました。

その頃は男女雇用機会均等法で、

子どもがいても特別扱いしないという風潮の中にありました。

でも、これが、私の転機になったのです。


『教育は、その子の持つ力を伸ばすもの』
『自分の得意がわかれば、自ら伸びていく。その環境を作るのが教育』
『授業中にだらけていたら、それは教師が怠慢なんだ』

海外の学校では、椅子の座り方が日本人からはびっくりではありましたが

授業に集中しているのを感じました。

さらに、後ろから人が来たら、必ずドアを開けて待つ。

制服がある学校では、制服と違うものを見につけてきたら

着替えに帰らせるなど、外からではわからなかったことも知りました。

『人の特性は、勉強でははかれない。

心が優しい。スポーツ。音楽。誠実さ。

そのどこを伸ばすか、それをみつけて、伸びる環境を作るのが教育だと思う』

言葉が胸の奥に響きました。

毎日、職務をこなすことに精一杯だった自分が恥ずかしくなり、
『教育とは何なのか』から、一つ一つを考えるという視点につながりました。

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意見を持つことの大切さも、この時に教わったことです。

授業では、覚えるのではなく、あなたはどう思うかを発言させるものが多くありました。

当然、教員の側も、よりよい教育に向けて、それぞれが意見を交わす。

その後の、私の姿勢に大きく影響したと思っています。

オンライン英会話25日目。


毎日、違うtutorと話すようにしています。
自己紹介から、大抵が家族、活動の話になります。

がんの話題は世界共通です。

活動をしているうちに、他のがん種の名前を英語で言えるようになっていることに気づくこともできました。

『家族が受け入れていくのも大変なことだね』
『患者にとって、話す場は大切だと思う』


想いは共通なんだなとわかります。


『あなたのしていることは難しいけれど、必要な役目だと思う』


オンライン英会話を始めた頃、
私は精神的に煮詰まっていました。
海の向こうからの言葉が
凝り固まっていた気持ちを楽にしてくれました。

同時に、私は「がん」だけの人ではないという子とも。


柴犬からハチの話
フクロモモンガって何?
日本酒について
コロナ禍の日常


私は、話題がたくさんあるぞと気づいたのでした。
25日目に得たこと
【英会話は会話だ❗️】


*同じ人間だ。 ビビらなくていい
*会話は続けるもの
*中学英語は大事だ

話したいな。

いろいろな人と、もっと、いっぱい話したい。

私は、未来のことを考えるようになりました。

これも、転機かな。

全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。