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一度死んだから言えること!

◎今まで書かなかった下半身事情2

排尿用の”導尿カテーテル”を入れるとは、尿が出る先っぽからあのカテーテルを突っ込むことを意味しています。それ自体に男女の差は無いのですが、泌尿器の構造の違いで差が生まれます。いやどうしようもない問題かもしれません( ;  ; )

女性の生殖器と泌尿器は別ものであり、また尿道も短いのであまり苦痛は無いと言われており、出産時に尿漏れを起こすような恐れがある人はカテーテルを入れておくとかも聞きました。

私の場合は麻酔で意識が飛んで直ぐに入れたそうです。だから気がつくとその状態であり、頭も感覚も飛んでいたので全く気にしてなかったのです。

つまりこのカテーテルを入れておくと、排尿感覚は全く無く、膀胱に溜まる前に自然と排尿されるので、急かされることもないのです。だから自然と忘れていたのです。

この導尿カテーテルを通常男性に行う場合には、ちょっとした問題が起こります。なぜなら男性の場合は、尿道は精道でもあるので、膀胱以外に精嚢や前立腺にも繋がっているのです。それに加えて、形状の変化が起こることで性行為を行うので、この管自体も女性より長いのです。

この様に男性の場合は、一本の管でありながら尿管と精管の分岐点などがあり、伸縮性もあるのでカテーテルを入れても、スムーズには行きにくいのです。

後に、尿が汚れて来たので尿道カテーテルを取り外したのですが、その時点では自力排尿が困難で何度かカテーテルを入れて排尿したことや、以前の鼠経ヘルニア手術の際も行ったので経験済みですが、その痛みの強烈さは今でも凹みます(笑)

なんせ、昔から拷問のやり方の一つとしてもあるので、男性にとってはとても強烈な痛みだとご理解ください。そしてメンタルが凹みますので、若い頃は大事なところが不全になりかねません。

話を戻すと、私の感覚としては分岐までに最初に痛みを感じます。出て行く場所に異物が侵入するのですから当たり前です(笑)

そして、尿道と精道の分岐点で、カテーテル引っ掛かる感じがして、そこを力技というか看護師さんは押し込み通過させるわけなのです。あれがキュッと縮こまるほど痛い(笑)そしてしっかりと膀胱の中に突っ込まないと、上手く排尿できなかったりします。

たぶんこんな話を書く人はいないと思います(笑)感動的で壮絶な闘病日記を期待される方にはごめんなさいです。病院にあるのはドラマではありません。生死にかかわるリアルなのです。でも恥ずかしがって誰も書かないと、その苦痛は理解されません。

カテーテルの吸引も導尿も、看護師さん全員が経験があるわけでもないし、ましてカニューレにおける問題も付けないとわかりません。だからこうして書くのです。

やたらと恐れるのではなく、なんとなくの事にしてしまうのでもなく、こう言う辛さや痛みがあるのだと理解しておくだけで、案外乗り越えられたりするのです。

ちなみに尿道カテーテルは先っぽから2~3センチのところがバルーンのようにポコッと膨らんでおり、簡単には抜けないようになっています。

いま思うのは、あまりの辛さで記憶喪失が起こるのと、似てる現象なんじゃないかと理解しています。だって考えてみてください、この導入カテーテルは11/8から1月末か2月の初めころまで入っていたのですから、自覚してくるとそれそのものが苦痛と化すのです。

ちなみに、鼻から入れられている”マーゲンチューブ”だって同じことです。こちらは既に苦痛でしたが、カニューレが外れる5月までまだまだ付き合わねばなりませんでした。

つまりこの導尿カテーテルの長期入れすぎにより、尿道が傷ついたのか雑菌がはびこったのか今度は膀胱炎を起こしたのです。

凄い事です。命を助けるために、他の障害が起こるのです。何かを助けてその代わりに何かが問題となる。薬に副作用があるのと同じです。仕方のない事です。命を助ける代わりになるのなら行うしかないのです。重度の糖尿病では足の切断も行うのと同じです。

しかし、そこにはとてつもない苦痛がある事を理解することです。よいですかあの注射をしてどれほどの人が「命を助ける代わり」だとして副作用に悩んでいるかです。「命を失うよりマシ」という言葉ではくくれないほどの苦痛がそこにあるのを理解しましょう。だったらしない方がっマシです。

私のようなものは時間と共に戻りますし、何とか付き合える体にもなりますが、あの注射の副作用はそうはいきませんからね。ピンとこない人は"X"で検索するといっぱい情報が出てきますので一読してみてください。

またまた脱線してしまいましたが、このように下半身事情は壮絶だったのです。次回は導尿カテーテル取りやめや、原因の膀胱炎に関して書こうと思います。

痛みはまだまだ続くのです(笑)

続く



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