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一度死んだから言えること!

◎悪魔のPT再び現る!

私は曜日感覚がなかったので、後から家族の証言を聞いたところ、その日は12/24のクリスマスイブだったらしいです。

私は前日に前回と同じリハビリを言われ、朝からとても嫌な気持ちになっていました。本当に辛くて悲しくて嫌な時間だったからです。

病んでる最中の患者にする事ではない事を、笑いながら記念撮影でもする様に、ビデオを回している二人のPTは、悪魔そのものというしかありません。

そしてその時間は来たのです。そして同時にそれを終了後に家族と対面が出来ると伝えられたのですが、そこな部分は何故か随分と忘れてました。

後から思い出したものと、家族の証言を合わせてわかったのです。

その日はいきなり
PT「今日は先に15分間車イスに乗りましょう!その後で歩行を撮影しますね」

楽しい遊びをする様ににこやかに言います。私は首をふって嫌がるそぶりを見せるのですが、誰も聞いてくれません。

私「看護師さん助けて下さい!」
と声なき声で叫びながら周りを見渡しても、誰も私の目を見ません。

人でなしか!悲しくて涙が溢れました。そうして私は座るだけでグッタリとしたまま、抱えられ装具を付けて歩く訓練をさせられたのです。

もちろん一歩も自力では歩けません。身体が崩れて倒れそうになるだけなのに、何度も何度も繰り返させられます。

頭を振って助けを求めても、誰もが相変わらずの態度でした。そうして再びお腹が動き出して同じくアレが漏れ出して終わりました。

そうして。悪魔たちは笑顔で去って行ったのです。

この日は1月半ぶりに家族の会えるのを楽しみにしていたのに、もうグッタリしてそんな気分もどこかに飛んでしまいました。

動けなくなり、ベッドに横たわったまま、非常ドア見たいなところから、窓越しに家族の顔を見てました。

それまでの辛さと、やっと家族に会えた喜びで、顔は涙に溢れてもうボロボロです。声にならない声に対して、ゆあんさんと2人の子供たちは励ましてくれました。

家族「お父さん大丈夫?私たちは元気だよー」「また一緒に暮らすんだよ。」等々

窓越しに私を励ましてくれています。今日の出来事を伝えたくても伝えられません。自然と誰もが涙の再会となって、喜びと悲しみのクリスマスイブは過ぎたのです。今までの人生で最も悲しいものでした🎄

次回は“初めての入浴”です


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