風邪だと信じたかった...コロナ肺炎入院

2020年1月、日本でもコロナウィルス感染が広がり、約3年経過しています。
これまでなんとか罹らずにきましたが、世間は甘くありませんでした。
「コロナはただの風邪」とか「弱毒化している」とか「マスク・ワクチンは不要」とか、様々な発信がありますが、
人にも、罹る時期にも、健康状態にもよると思います。
私は、ワクチン接種0回、マスク常用、基礎疾患ありでした。
何かの参考になればと思い、経過を記します。

◉1日目
2023年1月2日午後から倦怠感を覚えました。
毎年スキー場で年末年始を過ごすのですが、まさにこれから帰るという最終日でした。
今回は10日間合宿でしたので、スキー疲れだと思っていたのですが、翌日には発熱、咳が出始めました。

◉2日目
コロナ感染の疑いもある為、抗原検査をしました。
薬局で市販されているキットを使いました。
鼻の入口付近に綿棒を入れて検査する簡単なものでした。
結果は陰性でした。

◉3日目(発症初日)
コロナ陰性に安心したものの、発熱は行ったり来たり。
かかりつけ医の発熱外来に行くことにしました。
今度は精度の高いPCR検査。
結果は同日夕方。
嫌な予感的中。コロナ陽性でした。
薬をもらい、自宅療養7日間の生活が始まりました。

◉4日目(発症2日目)
38℃を超える発熱はこの後7日間続きました。
薬を処方してもらっているので、まったく下がらない訳ではないのですが、なかなか大変なアップダウンでした。
熱のほかには、胸の息苦しさがありました。

◉5日目(発症3日目)
過去に感染した周囲からは数日過ぎれば熱も下がり、楽になると聞いていました。
ところが、熱も咳も相変わらずでした。

◉6日目(発症4日目)
胸の息苦しさから喉の激痛に変わりました。
喉の内側がまるでカッターナイフで切り付けられたような刺すような痛みです。
恐らく鼻や喉の粘膜が切れていたのでしょう。
鼻や痰を出すと血が混じって出てきました。
この日から横になると咳の発作が出るため、座ったまま寝ることにしましたが、朝まで一睡もできませんでした。

◉7日目(発症5日目)
喉の激痛は一向に変わらず。
耳の中まで腫れ上がってきたようで、
唾を飲み込むのも一苦労。
食事はほぼ摂れなくなりました。
寝る体制も座ったままに挑戦中ですが、前日同様、朝まで一睡もできず。
体が弱っていくのが分かります。

◉8日目(発症6日目)
かかりつけ医に再診をお願いしたところ、
療養時期が明けていないので、来てもらっても直接の診察はできないと言われました。
急ぎなら、緊急で総合病院にかかった方がいいとの見解でしたが、急変したわけではないので翌日に見送ることにしました。
一方で、この頃から死を意識し始めました。

◉9日目(発症7日目)
かかりつけ医に相談すると、
総合病院に紹介状を書いてくださるとのことで、
そちらの病院に向かいました。
療養期間は終わっていましたが、症状が続いている為、車で待機。
受診の際も救急センターの隔離部屋で、
胸のレントゲンはこの部屋の中で簡易的に撮影されました。
そして、「コロナによる肺炎」と診断され、即入院することになりました。
リクライニングベッドの角度を起こして寝るも、やはり明け方4時頃までは眠れず。
その後、数時間は眠れたので、少し楽になりました。

◉10日目(発症8日目)
入院後、すぐに整理食塩水と抗生剤の点滴が始まりました。
食事は一日1300kcal程で献立を考えてくれています。
まだあまり食べられない。
相変わらず、咳で明け方までは眠れず。

◉11日目(発症9日目)
点滴の効果でかなり体が楽になってきました。
ご飯は少し食べられるようになりました。
病院食はどれも美味しくて、特に昼食に出たりんごがおいしかった。
家族が卓上型の加湿器と濡れマスクを届けてくれて、喉の乾燥が少し和らぎました。
もちろん面会はできず。
短時間ではありますが、睡眠が少しずつ取れるようになりました。

◉12日目(発症10日目)
少し寝られるようになったのもあって、顔もとも良くなってきました。
この調子でいけば、週明けに退院できるかもとのこと。
夜の代わりに昼間に少し仮眠するようにしました。

◉13日目(発症11日目)
咳以外はほぼ良くなりました。
ただ夜中の咳は手強い。一進一退です。
今日は点滴をしたままシャワー浴しました。
看護師さんが「髪がサラサラになりました!」と声をかけてくれて嬉しかった。

◉14日目(発症12日目)
昨夜は睡眠導入剤を飲んで就寝。
2時間置きに目が覚めたけど、まあまあ眠れました。
朝起きるとそれなりに胸が痛いので、咳は出てたかな。

◉15日目(発症13日目)
睡眠導入剤を飲むとほぼ眠れる。
咳も少し安定。
同室の後期高齢者のおばあさん達は一日中寝てるけど、夜中もぐっすり。一命を取り留めてこの病室に来たんだし、生命力すごいな。
血液検査とレントゲン検査をして問題なければ明日退院。
今日はまたシャワーを浴びられて気持ちよかった。

◉16日目(発症14日目)
睡眠導入剤を使用しましたが、初めて朝までぐっすり眠れました。
そして、肺炎はきれいになってきているとのことで、
めでたく退院!
しかし、ワクチンを接種しないと重症化するリスクが高く、今後のワクチン接種を勧められました。
肺炎は完治したわけではなく、咳はまだ出るし、体力は落ちているし、通院をしながら、しばらく自宅療養です。

病院の医師、看護師、医療関係者の皆さま、
本当にありがとうごさいました!
最後についてくれた看護師は、コロナに2回かかったそうで、頭が下がる思いでした。
家族や同僚、活動の仲間にもいろいろ迷惑をかけました。皆さまに感謝です。

★退院後、現在も自宅療養中ですが、体力筋力の低下で歩くのもやっと。
まだ胸や喉が痛みます。
半月寝たきりになると今まで当たり前のように出来ていたことができなくなる。
焦らずにゆっくり元気になります。














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