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ハンドメイド活動をお休みしたくなったのは

2024年3月半ば、Instagramで4月まではハンドメイド活動をお休みするとお知らせしました。体調不良を主な理由にしていましたが、実はそれだけではなかったんです。
人から見れば自分勝手に感じられるかもしれない理由を、正直に言えませんでした。
4月に入り、まだ頭はスッキリしていませんが、どう考えていたのか書いてみようと思いました。


何者かになりたい

以前、noteに何者かになりたい話を書いていました。その記事は私の記事の中で一番いいねを貰いました。メッセージをくださる方もいて、「こうして受けとってもらえる事もあるんだなあ」と、温かい気持ちになっていました。
この、何者かになりたい欲求はその後もフツフツと私の中で蠢いていました。
何者かであるために、好きなハンドメイドを選んで作家活動をし始めたという自覚はあります。
なんでそんなに何者かになりたかったのか。
あの記事にも書いていましたが、自分には何もないと感じ続けていたから。
何もないと価値がない。何もないと認めてもらえない。
その考えは不安を生みます。欠乏感も生みます。
だから急いで何とかしなくちゃと焦りも生まれます。
ずっと欠乏しているので、そこを埋めたいし満たしたい。満たされたと認識したいので、承認されたいと思う。人から価値があると思われたい。凄いって言われたい。Instagramはたくさんの人にフォローされていたいし、作品はたくさん売れて欲しい。人気作家になりたい。
しかもこんな考えや思いなんて、めちゃくちゃ自分本位だし、良くないって考えも浮かんでくるので、余計に苦しくなる。
ここを抜け出すためには、もう結果を出すのが一番早いだろうと、結果(売り上げやフォロワー数)に執着する。
人がたくさん集まる方が結果に繋がると信じているので、「たくさんの人に共感してもらえる善良な発信」を頑張ってしまう。
もちろん嘘ではないし、本当に大事だと思っていることを発信しているけれど、その想いをアクセサリーに組み込んで作り、毎度芯のある良い発信をし続ける必要があるという状態で居続けることに疲弊していきました。

続く不調

私は元々頭痛持ちで生理痛も重い方で、体は強いとは言えません。
次第に胃痛、便秘や下痢を繰り返すようになり、頭痛や生理痛もひどくなる。
さらに追い討ちをかけたのが、アレルギー性鼻炎でした。
春の花粉と黄砂にやられ、喉の痒みや鼻水、くしゃみがひどくなり思考が定まらなくなりました。蓄膿のような症状に頭痛は悪化しました。
このまま頑張ったらまずい。
そう感じた私は受けていた講座を辞め、アクセサリーの制作、発信をお休みしてSNSから少し離れることを決意しました。

ああ、頑張っていたのだな

お休みをInstagramで宣言し、「あー私、無理して頑張ってたよね」と実感したら、ちょっと熱が出ました。
数日はすごくよく眠りました。寝ても寝てもぼんやりとしていました。
少し体調が落ち着いたら、読みたかった漫画本を読んだり、図書館で本を借りて読んだり、DVDを観たりしていました。
そんな中でも、「何かこれから自分を信じて生きていける考え方や言葉を見つけたい」との想いはなくならず、読んだ本や漫画、映画のストーリーから心に響くものを探していました。

自分が自分を認め許し信じる

自分が自分を認められないから、人から認められることで不足を補おうとした。
仮に人から認められても、自分からは認められないままなので不足感は残る。
さらに人からの承認をもらい続けなければならない不安が続く。
この循環を止めないとエンドレスループすることを自覚しました。
何者でなくても、私は私。
光の部分も影の部分もある。
強いところも弱いところもある。
まるッと私。
それで良かったんだ。
ここが腑に落ちていれば、人に自分の価値を預けなくなる。
私に必要なのは、人から認められることではなくて、私が自分を知り認めることでした。
私の発信を目にした人の何かの気づきになってより良く生きられるなら良いな、と思うその気持ちは本心です。
ただもっと先にやる必要があったのは、自分のために自分を救うことでした。
どんな状態でも、自分は自分。
何かができるから価値があるのではなく、そのまんまで居て良いんだ。
そう心の底から思える状態にすることが、本当に私に必要なことでした。

大義とかないんですって言えるわけない

SNSで人の承認を欲するあまり、かっこいい発言ができる私、大義がある私、人のために活動している私、これらに囚われまくって発信することに苦痛を感じていました。
本心は自分を認めるためだなんて、恥ずかしいやらしょうもないやら。
そんなこと言えるわけないってどこかで分かってたんでしょう。
だからどんどん嫌になって、体調も悪くなった。
だけど、嘘をついていたわけではないし、本当に大事だと思うことを発信してきました。ただ、「認められるために発信し続けなきゃ」「良いこと言わなきゃ」のような考えや行動に、疲れ切ってしまいました。
ただただ好きなんです。キラキラした可愛いものを作ることが。
それで良かったのに。

自然と利他になる

「ビジネスって人のためになることだ」って何度も耳にしてきたので、「自分のためだなんて、なんて小さな人間なんだろう」っていつの間にか自分を呪っていました。
だけどそれは捉え方の歪みだったかもしれないと思っています。
「小さいサイズのお洋服のブランドの始まりは、自分が小柄で似合う服がなかったから自分で作ろうと思った。」
「自分の子どもが小さい時に描いた絵が可愛いからグッズ化できるようにした。」
などの場合を考えたら、元は自分のためだし、自分のためだけど多くの人も欲しいものだったり役に立つものだった。
自分発ではあるけど、自然と利他になっていく。
それで良かったのにって思ったんです。
私はハンドメイド独特の世界観と可愛さが好き。
そんな私が作るものから癒しやトキメキを感じて好きで購入してくれる人がいたら、もうそれはちゃんと利他だったのだとハッとしました。

頑張るのではなく努力する

今まで何とか自分を良くしたいと一生懸命になり、でも思った成果は出せず疲弊したけれど、大事な事には気づけました。
自分を認めるために、他者の承認をたくさん得るための頑張りなんて、もう出来ません。
これからは自分の強みを活かし、伸ばせるやり方で努力したい。
自分を許し認め信じて生きていく。
それが自然と誰かの役に立っている状態にあることが、今の私の望みです。
このままハンドメイドの活動を辞めよう、というところまでは落ちませんでしたが、結構ギリギリまでは落ちていました。
でもやっぱりハンドメイドが好きだから、今までみたいに毎日投稿、週一ライブ、というペースには出来ませんが、少しずつ制作も始めようと思っています。
これからは「私の」ペースで、努力していこうと思います。

最後まで読んで頂けて嬉しいです。ありがとうございました。


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