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BBCで放送中のダーク・スリラー『インサイド・マン』。主題歌が大変良い。


現在BBCで放送中のデヴィット・テナント&スタンリー・トゥッチ主演の『インサイド・マン』が凄い。イングランドの田舎町とカナダの刑務所という全く異なる場所で2つのストーリーが並行に展開するが、それが次第につながっていくという、ダーク・スリラー。死刑囚で犯罪心理学者Jefferson Grieff を演じるのはスタンリー・トゥッチ。「誰もが殺人者になり得る。必要なのは、都合の良い動機と悪い日だけだ」という理論で妻を殺害している。彼が謎解きの張本人なのだが、物語は非常に不可解で散りばめられた点と点がつながらない。クリエイター・脚本を務めるのは、『ドクター・フー』や『SHERLOCK/シャーロック』といった人気シリーズを生み出したスティーヴン・モファット。なるほどこんなに難解な脚本が書けるわけだ。で、俳優陣も脚本も見事で、今まで体験したことのないドキドキを感じているのだが、そこに加えて主題歌が素晴らしすぎる。ジョン・グラントが唄う ‘’God's Gonna Cut You Down”は The Golden Gate Quartet がオリジナルだが、その重々しく儼乎たるアレンジはドラマの内容と合い過ぎで、震えがくるほどだ。監督の Paul McGuigan によると、この曲の使用は音楽家 David Arnoldのアイデアだっただったらしく、この1947年にリリースされ、幾度となくヴァ―ションを変えては世に出された名曲をコンテンポラリーに仕上げたとのことだ。


ジョン・グラントの‘’God's Gonna Cut You Down”はこちら。

『インサイド・マン』は今夜で最終話を迎える。あの複雑すぎる展開が立った60分でどのような結末になるのか(もしくはシリーズ2に持ち込むとか?)おおよその想像もできないが、今夜が楽しみだ。

『インサイド・マン』のトレイラーはこちら。

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