理想の友達は結局理想の自分だったり。(ブルーアワーにぶっ飛ばす をみました。)
メンタム(わたしの娘)には子どもの頃、「ゆきちゃん」という見えないお友達がいた。
他にも、「アリバラくん」と「アリバラちゃん」という兄妹?(苗字なのかな?)の友達もいた。
もちろん霊的なものではなく、架空の、頭の中で作った、ファンタジーのお友達。
当時一緒に暮らしていた義妹が、おもしろがって、「今ゆきちゃんどこにいるの?」とかしょっちゅう聞いてたけど、メンタムはだいたい、あっち!とか、こっちとか、上の方を指差していた。
そういえばわたしも子どもの頃、「妹が生まれたんだ。透明人間なんだけどね。今連れてくるね。」みたいなことを友達に言って、家に戻って空気を抱いて、ほらー!みたいなことをやっていたな。
わたしは妹が欲しかった。それはすごくよく覚えている。
メンタムもたぶん、ゆきちゃんみたいな(どんなか知らんけど)友達が欲しかったんだろうな。
言ってしまえば、いて欲しいときだけいてくれる友達。して欲しいことだけしてくれて、言って欲しいことだけ言ってくれる友達。
そのメンタムが、わたしの大好きな映画だから絶対観て!!って言うので、観てみました。
前にも書いたけど、この子のオススメはまちがいないし、この子には絶対従わなきゃなのだ。
夏帆ちゃんは大好きだし、渡辺大知も大好きだし、シム・ウンギョンちゃんは最近知ったけど好きだ。
なので、かなり好意的に観ていたし、好きなポイントはたくさんあったし、渡辺大知と暮らしたいって思ったし、キヨ(シムちゃん)がかわいくてかわいくてたまらなくなったのだけど。
最後まで観て、んんんんん????ってなった。
え!どういうこと????
わたしの観るチカラの問題なんだろうと思って、愛用しているFilmarksという映画レビューのアプリで、いろんなひとのレビューを読んでみた。
はーん。なるほどね。
ってなって、ちょっと最初のシーンだけもう一回観てみようと思い戻したら、結局普通に全部もう一回観てしまった。
そして、また、んんんん???ってなった。
だって辻褄あわなくない???って。
ちょうどその夜に、メンタムから電話がかかってきたので、その話をした。
あれはね、「なるほど」とか、「そういうことか!」とかじゃないから。って言われた。
辻褄とかじゃない。もう一回観て答え合わせするとかの時点で、それはもう「わからない」ってことだよ。って。
ええーーー。そうなのか。
わたしにはこの世界がわからなかったのか。
メンタムにはわかるのか。
そもそも、メンタムの「ゆきちゃん」と、わたしの「透明な妹」って、全然違う種類のものだもんな。
そっか。なんかちょっと寂しい。
わたしがこの映画でいちばん好きだったポイントは、最後のシーンで、夏帆ちゃんが、夫である渡辺大知からの「パン買ってきて」っていうLINEを見てすぐ電話したときの、渡辺大知の第一声が、「ん?」だったとこ!!笑
そういうの好きーー。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?