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読書メモNo.74『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか/鈴木 忠平』

面白かったです。
野球はホークス応援していますが、去年ドアラとツバクローの動画見てから、マスコットは応援しています。失礼ながら、中日さんが強かったことを知りませんでした🙈落合さんも名前は知っていますが、現役時代の凄さはわからないです。

野球興味ない人でも、小説感覚で読めて楽しめます😁


落合さん自体は、多くを語らないため、選手も記者も彼を追うことで、こういうことかな?と考えているようですが、その心の葛藤や実際は答えがわからないこと。そのドキュメンタリーが活字になったときに、映像ではないのに妙に臨場感を感じました。

当時は、多分叩かれただろうなぁと思える落合さんの振る舞い。彼が唯一縛られたものは、監督としての契約書。そこに書かれていれば必ず守る。書かれていなければ個人の判断。
それは選手に対しても同じで、スポーツ選手である以上、怪我や老化は命取りとなる。WBCに唯一、中日から出なかったことで批判もされたみたい。それは誰も強制しておらす選手個人個人が出した決断だったが落合さんが責められたそう。

落合さんが監督になってからは常にAクラス(3位以上)。その結果、監督の年俸は上がりに上ってついには監督交代へと物語のクライマックスを迎えた。


今、勝つことにこだわり将来への種まきをしなかったと言われたみたいですが、それも契約書に勝つことが契約として書かれたため実行したまで。落合さんも葛藤があっただろうなと思うと、批判されたときに、言い訳ぐらいしたらよかったのにと思ってしまいます。


数人の選手目線でも書かれていて、ポジションをコンバートされた選手の葛藤。その裏にあったのは、別の事実。まるでミステリーと思えた意図がありました。

落合さんにバッティング方法やピッチング、守備方法を伝授された選手たち。書かれている内容は、人体学的?と思えることもあり、彼には何が見えるのか不思議に感じました。才能とか天才とかいう部類なんだろうなと。


彼が監督をしてよかったのか悪かったのか。それは各々立場が違えば感想が違うのでなんとも言えませんが、この本を読んだ今、リアルタイムで落合監督を見たいと思ったのは私だけじゃないはず😎



オススメ度:★★★★★
コスパ  :★★★☆☆


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