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ひらがなからはじまりましたとさ

それはとつぜんに

その時は40代後半でした。2人の息子たちが乃木坂だか欅坂のだれそれちゃんがかわいいとか俺の推しはなにちゃんだとか夕飯の時に話していました。
『推しって何?どういう意味なの?』
息子たちに問いかけ、失笑を買う羽目に。
『ファンという意味だけど・・・(そんなことも知らないのかよじじぃが)』
『じゃぁ、2人の推しは誰なの?』
『おれはねるちゃんかな』と長男、『誰だっていいだろ』と次男。
ねるちゃんって変わった名前だな、どんな娘なんだろ...。
それが始まりでした。

欅って書けない?

田舎では放送されていない欅って書けない?を某サイトで観て(ダメ、ゼッタイ、ダメ)、
『ねるちゃんってこの娘か、丸っこくてタヌキ顔でかわいいなぁ』
『この番組結構面白いなぁ』『色んな娘がいるんだなぁ』
『あれっ、なんか地味で目立たない娘たちもいるな。』
『ひらがなけやき?欅坂とけやき坂って表記は違えど同じ呼び名でややこしいなぁ、だから漢字さんとか言ってたのか』
『どうしてそんな分け方してるんだろ?』
色々な部分で興味をそそられ、沼にはまる一歩を踏み出しました。

病んでれら

体調が悪い時期が続いて(所謂、鬱というやつ)家で寝込む日々が続きました。全く動けない時もあれば、ちょっと楽な時もあって、かといって外に出る気力も無く、某サイトを眺めるばかり。
『あれっ?けやかけに出てた地味な娘達の番組が始まってるんだ』
『バンジージャンプか、俺には出来ないなぁ』
『いやいや、嫌がってるんだから止めさせてあげてよ』
『この娘は飛んでる姿勢がめっちゃ綺麗だな』
『この娘は飛べない娘の代わりに飛ぶんだ。勇気がある娘だなぁ』
・・・
『がんばれっ、がんばれ~~』
どうしてこんなに熱く一生懸命になれるんだろう・・・。

まんまとがっつりのめり込んで、ズブッズブッという音が聞こえたとか、聞こえなかったとか。

絶好の環境

なんだかんだとあり、転職を決め、東京に単身赴任。
子供も大学生と高校生でもう手もかからないし、奥さんも新しい環境でやってみれば!と背中を押してくれたので大学生以来の東京生活。
これが、所謂オタ活には絶好の環境。
某サイトでしか観れなかった番組もリアルタイムで観れるし、イベントは行けるし、勇気を出せば握手会だって行ける。
なんて素晴らしい世界なんだ~~~ヽ(^o^)丿我がアジトがグッズやら雑誌やらあれもこれもで埋まっていったのは言うまでもありません。
財布に閑古鳥が住み付いても、それが楽しいと思える中毒性麻痺感覚。
もう田舎には戻れないかも・・・。




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