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そうは思えなくても、「このままでいい」と受け入れたとき、わたしを愛しはじめる。愛している。

あ…わたしはこんなに苦しかったんだ。


わたしをグルグル巻きにして

「凄いステキな私」に
ぎゅうぎゅうに詰め込もうとして、苦しくて
でも
詰め込みきれなくて、苦しくて

わたしを何重にも否定して
苦しかったんだ…


それが分かったとき
わたしを縛り付ける動きが終わった。

その後

この数ヶ月
ずっと取れなかった
右股関節の鈍い痛みが消えていった。



先日、Sam Smithのライブへ行って来た。

彼の声も歌も好きだけれど
最近はあんまり聴いていなくて
娘に誘われて
「一度はライブで聴いてもいいかもね」くらいの
気持ちで出かけた。


とはいえ
久しぶりのライブで
会場に入るとワクワクした。



イントロが流れ始め
ステージが明るくなり
一曲目の歌声が響き始めた。


彼の代表曲の一つ 
Stay with meだった。

歌声が
わたしを優しく撫でるような
わたしのハートに響くような
心地よい泡のように
震えが伝わってくる。

なぜだか分からないけど
涙が溢れて止まらなくなった。


この曲は
ちょうどイギリスから日本に帰国した時に
流行っていた曲で
イギリスから届いた船便の段ボールの山に
囲まれた我が家で
いつも流れていた曲だった。


すっかり忘れていたあの頃の風景が
鮮やかに思い出された。

そして
ワクワクだけれど
心細い不安な気持ちも。


あれから10年近くが経ち
あの家を引っ越し
離婚もして
色んなことがあった。

私は自分を確立しようと必死だった。

もっと知識を得て
もっと経験して
もっと稼げるようにならないと


ずっと追い立てていたなぁ。

ずっとずっと自分を否定し続けていた。

その自分をぎゅっと収縮させていた
エネルギーがふっと
歌声で解けていった。


わたしをぎゅうぎゅうに押さえつけて
否定し続けていたのは
他の誰でも何かでもなく
「私」だった。



こんなに苦しかったんだ。

歌声で解放がおきたのか
号泣に近いくらい、泣いた。


どんどん緩んでいくのが分かった。
そして
また泣いた。


わたしはこれでいい。

わたしはこのままでいい。

神さまが今のわたしをこのままで
受け入れてくださっているのだから

わたしも神さまと同じように
このままで受け入れていい。


これが、全肯定
これが、受け入れる

わたしがずっと求めてきたことは
これだ。


別人みたいに軽やかだ。

ずっと痛かった股関節の痛みも消えた。



来年には娘は社会人となり
この曲を聴いていたころから始まった
サイクルが終わりを迎えようとしている。


始まりと終わりは同じ。


まだ、わたしの次のステージは
ハッキリと見えていない。

結局、
何も成長出来てない
何もカタチに出来ていない
もしかしたら
後退してるかもしれないと

また自分を責めて不安にさせようとする私に


大丈夫だよ。
よくやってる。

そんなメッセージを
送ってきてくれたんだと思う。

うん、きっと大丈夫。

Sam Smithの歌に
Love me moreというのがある。
(ぜひ聴いてみて)

Maybe I am learning how to love me more
just a little bit (love me more)
たぶん、どうやって自分を愛せばいいか分かってきてるんだ。少しずつだけど(自分を愛そう)

Love me more/Sam Smith

今の私にピッタリだ。

少しずつでいい
自分を愛して、受け入れていこう。

そして
そのやり方を伝えていきたいって
思ってる。




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