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読書の力」1000日1000冊1000文字チャレンジ 第66日「生命と非生命のあいだ」

読書ノート 2024/5/8

❶[1BOOK]
「生命と非生命のあいだ」アシモフの科学エッセイ〈4〉
アイザック・アシモフ著 山高昭訳 (株)早川書房 ハヤカワ文庫NF
1978年10月31日発行 1995年10月15日 9刷

❷[3POINT +1]
◎はじめに
私はSF作家として知られている。私はまたボストン大学医学部の一員としても知られている。したがって、私がSFを書くことを同僚たちがどう思っているのかと、しばしば質問されるのも、無理からぬことと思われる。

第4部未来の生活 「2014年の世界博覧会」
① 1964−65年に開催されたニューヨーク世界博覧会をみたアシモフが、50年後の未来の博覧会を予想して書いた文章です。

② 予想通りになったこと
・電気蛍光板が普及する。
・家事用ロボットが登場するが、一般的には普及していない。
・「電子頭脳」のついた乗り物が設計される。
・自走歩道が現れる。
・テレビは壁面スクリーンが主流になる。

③ 予想通りにはならなかったこと
・21世紀の初めには、人類のエネルギー源は、大いに原子力が使われることになるだろう
・「世界人口調節センター」の展示が行われる。
・2014年にそもそも博覧会が開けるかどうか、いやむしろ場合によっては文明社会がそもそも存在するかどうかは、一にかかって、われわれが人口調節に成功するかどうかにあるといえるのである。

❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
ビジネス書以外の本も、紹介の仕方を工夫して、取り上げていく。

❹[1episode]
☆訳者あとがき
アシモフは、こういったことについて、現在の科学の到達点を紹介するだけではない。彼は、そこから空想の翼を拡げて、さらに遠くへわれわれをつれてゆく。そして、そのことはまた人間にとって必要なことなのだ。未来へ向けて、科学の可能性、人間の可能性、またそういう全く新しい条件の中で人間の考え方にどんな革命がおこるだろうかということを考えるためには、非常にしっかりした科学的精神を必要とする。科学的精神とは、鋭い現実批判の力と科学的想像力とが不可欠のものであって、瑣末な科学知識があるかないかということとは無縁のものだ。現実も忘れず、しっかりした立場に立った科学的想像力は、未来を夢みさせ、そこから現実を批判する力を育ててくれるだろう。そういう想像力をはばたかせ、その冒険に取り組もうとする精神こそが、学問の始まりであり、人類の文化を発展させてきた原動力なのである。

❺「本を語る」
このアシモフだけでなく、我が家の本棚をいまだに占領している「SF関連」の本は、すべて「浅井の遺産」である。
[思いついたこと]
今回、本棚の整理を決め、長年貯留しているこのような本を処分することにしました。特に文庫本は劣化が激しく、古書店に売るわけにもいかないので、お別れする前に少しでも読んでおこうと思ったわけです。自分にとって、興味のない本でも、難しい本でも、読めるところはあるわけで、読まずに捨てることができないなら、上記のように、数ページでも面白いところが発見できたのなら、「冥利」に尽きるのではないかと思います。
[そして]
これからも、このように少しずつ、本を整理して、「我が家の本棚」に収まるだけの量を保管するのが、当面の目標です。そのために必要なのは、「仕分け」です。私の学んだ「4C速読法」も、他の方々が主張される「読書術」でも、読書の第一段階は、「読むか読まないか」を決めること。そして次に、読むと決めた本を、「どんな方法」で読むのかを判断するのです。
「速読」するのか、「熟読」するのか、あるいは「音読」するのか。
[しかし]
たいていの人は、「決められない」のが実情です。決めることができれば、本は片付くはずです。「積ん読」が増えるのは、単純に「決められない」からなのです。「読まない」という判断もできず、「読む」となっても、すぐに手をつけられない、中途半端な状態だからこそ、「積ん読」が増え、決められない自分に罪悪感を抱いてしまうのです。
[だからこそ]
「コンサルタント」が必要だと感じました。当事者に代わって、「判断する」のです。「読まない」のか、「読みたい」のか。読みたいのであれば、その人、その本に最適な「読書法」を選び、知らない方法やわからないところは「教える」のが、「積ん読解消コンサルタント」の仕事だと思います。無用な罪悪感を払拭し、「読書」の面白さを実感し、自分自身で、「決められる」人になったもらうことを目指します。「読書」で人生を変えることもできると、お伝えしたいと思っています。

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