せっかくコロナ禍でやめてたのに、今年になって復活させやがった「赤傘」企画。ヤクルトファンのツイッター世論的には一つ固まった意見というのが出来つつあるようにも感じてる一方で、新規のヤクルトファンからすれば「なんでこんなに怒っているの？」って思う人も見受けられる。そらそうだ。この問題って、マスメディアからヤクルトファン側の意見が発信されることが無い上に問題の論点が複数あり文章にしづらい部分もある。

まずは改めて資料整理。

１８年に自分が作った時系列の確認。この記事にもリンクは貼っているが、自分のまとめよりも広島ファンの方が書いたまとめの方がわかりやすいと思う。

そして個人的なアクションとして #赤傘こう思う というツイッターのハッシュタグを作った経緯はコチラ。

コチラにも書いた通り、今回の問題ってとどの詰まりは「広島球団（≒松田元オーナーによる、ヤクルトファンへのハラスメント」なんだと自分は結論づけた。

この発言の時点で、もう議論の余地は無いはずなのよ。本来は。

ハラスメントとはなにか

ハラスメント（Harassment）とはいろいろな場面での『嫌がらせ、いじめ』を言います。その種類は様々ですが、他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指します。

ただこの言葉ってかたっ苦しく感じるとも思ったのでもっと分かりやすく書く。要するに「スカートめくり」なんだ。赤い傘を差すという事象自体は一見叩かれるような事ではない。スカートめくりもただ布を広げるだけの行為と言えなくはないし「その程度のこと」と片付けることだってできる。ただ、そこにはストーリーがあり、そのストーリーを傷つけられる事がハラスメントに当たるんだと思うのよ。やっぱり分かりやすくは説明しづらいな…。

今回の問題をスカートめくりに例えた時、実際スカートを捲る行為をしているのは広島ファンという事になる。要するに傘をふっている人たち。ただ、その当事者の広島ファン自体は恐らくスカートをめくることがどういうことなのかを分かっていない。（カギカッコ付きの）「純粋」な気持ちでその行為を楽しんでいる。

一つの例がこのスポニチのツイート。個人的な意見と前置きをしているが、

カープに関するまとめブログのツイートを見てみると今はヤクルトファンの怒りの引用ツイートが多く見られるが、最初の方に遡ると

そこそこの数、この企画を楽しみにしている広島ファンの姿が見られる。そしてマツダスタジアムでは「無垢な」人たちが傘を振る光景が映し出される。恐らくこの人達の多くはここまでの傘の問題の経緯も、松田オーナーの発言も知らないと思う。結局この問題は扇動者である「球団」の問題ではあるんだ。

「スカートめくり」の例えに戻ると、ファンがスカートめくりの当事者なら球団はその管理者、親に当たる。これって「親が率先して。よその子のスカートをめくるよう、自分の子どもに指示してる」感じなのよ。

…ひとことで言えば変態だよね…。

ただ、この例えをすることによって別の問題も浮かび上がってくる。一方の被害者の親（ヤクルト球団側）が何をしているか問題。

19年に自分がヤクルト球団に状況確認をした時のツイート。この受け答えが、信頼に当たるのかはあるだろうが、他の人も同じような説明を受けてるようなので信じてよ。一応「うちの子のスカートめくりを止めてください」と訴えてはいる。けどそれ以上の手立ては難しいと。気持ちは分かるが、事をこれ以上荒立てたくないという部分も透けては見えるんだ。スカートめくりされてる事を公表するのもめんどくさいもんね。

もう一つ、こういうハラスメント問題を取り上げるのはメディアの役割だとも思うが、結果としてそこまで届いていない。ヤクルト側の「公式」と呼べる人のリリースが無いと動きづらいのもあると思う。一方で広島側とメディアもかなり密接な関係でもあるはずなんでね。より報道しづらいわな。

あと一方でヤクルトファン側の中にも、気にしない人。そのくらいいいじゃんって人もいる。実際自分も最初は「赤傘持って今度は神宮の右翼席で広島戦以外で応援したら？」という立場だったし。２度続けた時点でもうその意見も無くなったけど。

当たり前の話だが、ヤクルトファンも組織では無い以上意見は色々あっていい。ただ、ハラスメント問題の難しさはここにもある。

自分はそれでも「スカートめくるのやめて！」と言い続けるしかないのかなぁと。正直「ホタルの光」や「オレがやる」問題よりもずっと社会の構図を映し出した難しい問題だと感じているよ。

あ、今日も赤傘やるらしいよ。もちろん今日も勝って欲しいけど、仮に勝っても「いい気分」って気持ちにはならんよね。