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大腸検査の結果と次号ガロアの石垣島特集について

 17日の大腸内視鏡検査以来、禁酒が続いていたが、25日の午前中に日赤に行って検査結果を聞くことができた。結果はすべて問題なしということで、1週間ぶりに禁酒も解け、普通食に戻れることに。12月7日の人間ドック以来、検査やその結果を聞きに行ったりと、なにかと病院通いが続いていたが、ようやくそれも一段落。とにかく70歳まであと3週間足らずで、身体のチェックは終わり、いろいろなことに再びチャレンジすることができるように…。
 ということで、再び怒涛のスケジュールをこなしている。相変わらず日々、外部からの問い合わせも相次いでいるが、連日ガロアの原稿書き、そのミーティング、取材も続いている。次号(3月12日号)の巻頭特集は、ジャパニーズの定義問題、各国のウイスキーの定義、そして“今注目のクラフト”と題して、まさに注目すべき日本のクラフトを取り上げるが、それと並行して、第2特集で石垣島の泡盛について取り上げるべく、11月に取材した6つの蔵の原稿を書いている。八重泉、請福、池原、玉那覇、高嶺、仲間の6つで、すべて地釜を使った直火焚きの泡盛である。

 さらに1ページコラムとして、石垣市の中心部にある国の重要文化財(建物)、宮良殿地(みやらどんち)についても書いている。1819年に建てられた、宮良家の士族屋敷で、琉球王朝時代の首里にあった士族屋敷を現在に伝える貴重な文化財だ。首里が首里城も含めて、ことごとく大戦中に破壊されてしまったのに対し、石垣は地上戦が行われなかったことで、奇跡的に200年前の建物が残されたのだ。
 この士族屋敷は鹿児島にもあり、いくつかは見たことがあるが、構造はよく似ている。もともと琉球王朝が薩摩の影響を受けていたからだろう。建材の多くは石垣産のイヌマキを使っているが、客間(一番座)と仏間(二番座)の仕切の中戸は屋久杉の一枚板だという。これも薩摩の影響だろうか。正門入ってすぐのところにヒンプンがあり、外からの視線を遮っている。これも沖縄の建築様式で、ヒンプンは中国語の屏風が語源だという。これは石垣ではなく竹富島に行くと、平屋の民家の建物の多くにこのヒンプンがあり、いかにもといった風情をかもし出している。
 司馬遼太郎さんの街道をゆくシリーズの『沖縄・先島への道』にも、このヒンプンと、宮良殿地のことが述べられている。街道をゆくシリーズは私の愛読書でもあり、日本全国のウイスキー蒸留所や、日本酒、焼酎、泡盛の蔵を回る時に、もしその地域が載っていれば、再読するのを楽しみにしている。
 そんなガロアの原稿を書きつつ、横浜フェスのミーティングも待ったなしで、さらにウイスキー検定公式テキストの大改訂版に向けて、その原稿も連日書き続けている。また、昨日は7時からウイスキースクールで、モルトマラソンの第4回のテイスティングセミナー。
 ベンローマック、ブラッドノック、ブレアアソール、ボウモア、ブレイヴァル、そしてブルックラディの6蒸留所について、いつものように画像を中心に1時間ほど講義をして、その後、6種をテイスティング。飲酒が解禁されたのが昼頃だったので、私自身の事前テイスティングはセミナーが始まる直前の夕方5時と、バタバタのスケジュールとなってしまった。

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